今のところに引っ越してきて8年。未だに町内には分からないものがあります。今回訪れたのもその1つ。住宅街の中にぽつんとある食堂。前から気になって気になって、仕方が無かったのですが、なかなか入る機会を得ませんでした。というよりも、こういう店は「今日こそは入ってやる!」とでも思わないと入れないものかも。
立地場所の地名を冠した食堂で、はっきり言って「この店やってんの?」というレベルです。ただ暖簾は新しくしていたり、近くの看板には「出前迅速」とあったり、一応やっている感じでした。
入店すると、店内は暗かったです。
更に半分は電気すらつけていません。
これはエコというのでしょうか...。
昼時というのに、客は私1人。どこに座ってよいか、迷うくらいでした。
一応カテゴリとしては中華屋さんという事らしいですが、メニューは「中華」「丼もの」「日本そば」という感じに別れ、それぞれ多くもなく、少なくもない品数でした。目に止まったのが「タンメン」。しかも¥450。手始めにここら辺からね。
客が私しかいないのに、作るのに少し時間がかかっているな、という印象。いつかこの「飲食店での待ち時間」てのを統計をとって、論文でも書こうかと思っている程の私なので、待ち時間は気になりますよ。
果たして運ばれてきたものは、
まごう事なきタンメンでした。
肉が結構入っているのが少々驚き。
少し前に載せた中途半端なタンメンよりは、よほどきちんとしていますぜ。さすがにKing of タンメンを越えるものではありませんが、野菜の量も悪くないし。
肝心の味ですが、「家庭の味系」で、タンメンの基本はおさえているため、「普通」です。いや、店の雰囲気やら色々な事を総合すれば、相対的には良い評価が与えられるかも知れませぬ。あくまで相対的な話ですが。
ただ面白いもので、食べた後は寂しい気持ちになりました。何しろこの店内で1人ぽつんとタンメンをすするのですから。同じ1人で食べるにも、例の家系もどきの店は、オヤジさんとの会話があり、居心地という点では、とても良い店でした。やはり食堂、レストランというのは、赤の他人であれ、人がある程度入っていて、テーブルこそ違えど一緒に食事の時間を過ごしている、というのは結構大事かもね。
「手始めに」と書いた通り、私は今後もこの店を追求します。寂しい気持ちにも負けずに。
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