今年のNueve de Julioも...。
7月9日はアルゼンチンの独立記念日。なのでTangoの分野でも其れにちなんだ曲もありますし、その日にイベントやら演奏会をやったり。...のハズですが、私はBandoneon弾きでありながら、たいしてTangoの世界には首を突っ込んでいないため、7月9日であろうが、12月14日(有名アーティストの亡くなった日で、Tangoの日となっている)であろうが、殆ど関係ありませぬ。
まぁ、3年前の今日、珍しくTangoの仕事をしたくらいでしょうか(2006年7月10日参照)。んでもって今年も何もありませぬ。もっぱら今は映画「ホッタラケの島」の音楽制作が大変。
とは言え若かりし頃はTangoに心血を注ぎ、「オレはこの道で...!!」なんて血気盛んだった頃もあり、今から思えば音楽的にも人間的にも若かったなぁと。中学時代の話ですわ。結局今の私のTangoの活動は、Trianguloや広島の五重奏団、徳武正和さんとのDuoなど、タンゴ・マニアを対象としたものではなく、一般的な音楽愛好家、もしくはTango「も」好きという感じの方々で、其れは其れで大事な活動だと思っていまする。
まぁ、せっかく7月9日なので、私のTangoの活動を少しだけ巻き戻ししましょうか。
実のところ今までレギュラーだったり、1回限りだったりと、様々な方々とTangoを演奏しましたが、そのレギュラーで断ち切れになったグループを1つ。
相川麻里子さんがかつてやっていたバンドです。
こちらはViolin,Bandoneon,Piano,Contrabassの、
四重奏団でした。
楽団名は特に無く、レパートリーはPiazzollaの曲を中心に、スタンダードなTangoを少々。当初組んだときのPiano奏者から代が替わり、2代目は私の尊敬する山田武彦先生。ホール公演から、イベントでの演奏など、結構演奏活動はしていましたが、基本的には仕事用バンドで、自主ライブをする事はありませんでした。そして今は活動していません。
まぁ、実際にはTrianguloを立ち上げたので、さすがに2つのバンドを並行させてというのも大変ですからね、相川さん。尤もTrianguloの出来た理由が、「Pianoの無いところでの演奏」という条件からなので、もしこれがPianoがある場所だったら、この四重奏団が出演していたワケで、そう考えると、この四重奏の生まれ変わりがTrianguloなのかなと。
ところでこの写真、何故か山田武彦先生の講義のチラシに使われました(2007年1月19日参照)。
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山田武彦さんのピアノ、カメラータ・トウキョウから出てる「武満徹 ソングス」で聞きました。「凄い」と言われて、さてどんなピアノだったっけと思い出そうとしても、全然気にならない、どこもひっかかるところのない、とても自然なピアノだったとしか…。歌の方は「ああ、そこはもっと」とか「自分ならそうは歌わないけど」みたいな点も、正直いくつかありましたが、ピアノは…思い浮かばない。全然違和感がない。その自然さが「凄い」んですね、きっと。
ちなみに7月10日は「納豆の日」ですぜ(笑)。
投稿: ほーほ | 2009年7月10日 (金) 13時05分
> ほーほさん
基本伴奏ピアニストというポジションが多い先生です。ただ私が尊敬する先生は「ピアニスト」という肩書きではないですがね。また「人の」作品を普通に演奏する事は、先生の本領発揮ではありません。
是非とも山田ワールドが堪能出来る演奏会をお奨め致します。
投稿: ていほう | 2009年7月11日 (土) 01時00分