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2010年5月22日 (土)

坂の上のコンサート Vol.11

 ピアニスト舘野泉先生のプロデュースする「坂の上のコンサート Vol.11」に行って参りました。私の編曲した2台PianoのためのPiazzolla作品を聞きに行ったのですが、編曲したのは10年以上前の話。更にこの楽譜での生演奏も、数年ぶりに聞きました。

Sakaue11  場所は代々木上原のムジカーザ

ここに来るのも、

萱谷亮一君のコンサートに

賛助出演して以来だと思うので、

数年ぶり。

そのときはBandoneon,Clarinet,Trumpetと、3つの楽器をやったっけ...。

 そもそも2台Pianoが出来るコンサート会場は限られていて、更に時間もお金も2倍かかります。例えば調律。当然1台ずつ調律しますから、時間も倍。実は結構大変な企画なのですよ。

 さて舘野泉先生ですが、私と先生の出会いは、この2台Pianoを編曲する事になった、10年ちょっと前でした。更に先生の主宰する「オウルンサロ音楽祭(2000年、第3回)」に呼んで頂き、フィンランドでの共演が実現しました。そう、私が初めて海外に行ったのはコレです。

 ただその後先生は、大変なご病気をされ、右手が不自由に。現在は左手での演奏活動をされています。しかし音楽史でみると、「左手」のために書かれた曲は割とあって、例えば「ボレロ」で有名なラベルの「左手のための協奏曲」、またブラームスはバッハの「シャコンヌ」を左手のみのために編曲など。

 10年ぶりにお会いした先生と、色々お話しさせて頂きましたが、先生は曲を委嘱したいと仰って、私も10年前のご恩に報いるためにも、是非とも実現したいと思いました。

 ところで演奏会はと言うと、音楽は書き手(編曲者)の年齢までも表すのでしょうか。やはり「10年前の編曲だなぁ、私も若かった」と思いましたね。何しろ大学を出て少し経った頃。舘野先生のオーダーを、といぼっくすのプロデューサー、磯田健一郎氏に「これはテーホーにしか出来ない仕事だろ、是非ともやってみないか」と言われ、自分をアピールすべく、当時の「啼鵬」を総動員して書き上げた編曲。先生とお弟子さんの水月恵美子さんにより録音され、フィンランデイア・レコードから世界発売。更には全音楽譜出版から楽譜もリリースされました。今ならまた違った編曲をしますねぇ。

 と言うのは編曲者サイドの話。今回は前述の水月恵美子さんと、若手ピアニストの平原あゆみさん(どうやら清塚信也センセと同級生らしい)のDuo。水月さんは録音から10年付き合っている楽譜に、解釈を重ねた重厚な響き。そこに若さ溢れるパワフルな平原さんのプレイが重なり、私のスコアに新たな息吹が芽生えたのではないかと思いました。

 お客さんはご年配の方が多く、通常のタンゴ・ファンの観点からいくと、Piazzollaは敬遠されがちですが、今回に関しては彼女達のプレイに引き込まれていたと感じました。

 先生は御年74歳。今年はブリテンの「左手のための協奏曲」の日本初演を控え、私が知り合った10年前(このときでさえ64歳...)にも増して、旺盛な音楽に対する意欲をもたれている感じでした。先生の半分しか生きていない私なんぞが、日常の雑務に音を上げている場合ではございませぬ。頑張らなくては!

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