大マエストロと同じ誕生日
自分の誕生日には、一体何が起きていたのか、またどんな人と同じ誕生日なのか、調べていくと楽しいもの。私の場合は敬愛する作曲家、エルガーと同じで、これが自慢のタネ。しかしながら今年は民主党鳩山政権の崩壊した日になるとはね...。
そして更に調べていくと、どうやら音楽史に名を残す大マエストロ、ワインガルトナーも同じ誕生日と判明。んならば彼の音源を聞こうと自宅を探すと、無い...。何しろ戦前の人ですからねぇ。そして見つけた盤「大指揮者のピアノ曲」。
先輩が弾いているから、
という理由で買ったCD。
実はワインガルトナーは作曲家でもあったので、もしやこれに収録されているのでは?と期待しましたが、残念ながら入っていませんでした。ちなみに入っていたのはトスカニーニ、アンセルメ、クナッパーツブッシュ、セル、シューリヒト、フルトヴェングラー、ムラヴィンスキーの曲でした。
さてワインガルトナーに話を戻すと、調べていけばいくほど、興味がわいてきました。指揮者としてはベートーヴェンに特筆事項があり、そしてまた前述の作曲家としての面。実のところこちらは、かなり本格的なもののようでした。7曲の交響曲の他、オペラ、室内楽、歌曲と、更に興味深いのは編曲モノ。ベートーヴェンやシューベルトの作品をオーケストラに編曲。
アーティストやジャンルを知るきっかけは様々だと思いますが、今回の場合は自分と誕生日が同じ、という少々特殊な形。それでも今後は、このフェリックス・ワインガルトナーを少し聞き込んでいこうかしら。
ところで最後にマエストロのピアノ曲。個人的にはムラヴィンスキーの作曲した「タンゴ」が印象的でした。そもそも彼が曲を残している事自体驚きましたが、この「タンゴ」は、あの厳格なイメージのムラヴィンスキーに、ちょっと微笑んでしまうような、そんな佳曲です。
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おっと!日付が変わってしまいました・・・
啼鵬さん、お誕生日おめでとうございます!!!
エルガーと同じ誕生日だなんて、音楽家としては何か運命を感じますね。
素敵な一年になりますように♪
投稿: 北海道在住希望 | 2010年6月 3日 (木) 00時42分
お誕生日おめでとうございます!
毎日読ませていただいてますが、なかなか知識がなくコメント出来ないことが多いですが。
また、どこかでお会い出来ますように。あ、音も聞けますように。
投稿: 律子 | 2010年6月 3日 (木) 02時15分
お誕生日おめでとうございます。ワインガルトナーさんってワイン好きにはたまらなさそうなお名前ですね(笑)
投稿: 芝 | 2010年6月 3日 (木) 10時28分
ひと足遅れましたが、お誕生日おめでとうございます!
さすが同じ誕生日の人も貫禄ありますね〜
投稿: にこ | 2010年6月 3日 (木) 19時42分
かなり遅れましたが・・・
お誕生日おめでとうございます!!
広島を離れ、新潟県村上市(ご存知ですか?)に引っ越してきて、
ナマの音楽をゆったり聞く機会が、めっきり無くなってしまいましたが・・・。
啼鵬さんに村上に着ていただけることを夢見ながら、啼鵬さんにとって
今年が素晴らしい一年になることをいのっています♪
投稿: りえこ | 2010年6月 3日 (木) 19時57分
ていほうさんこんばんは。
遅くなりましたがお誕生日おめでとうございます。
そうそうエルガーと同じお誕生日でしたね。
私は、クロアチア出身の素敵なピアニストのマキシムと同じ誕生日なんです。
そんな情報どうでもいいですね・・・汗
今年一年ていほうさんにとって良い年になりますように。
投稿: こまこ | 2010年6月 3日 (木) 21時15分
啼鵬さん、今晩は。ご無沙汰しているうえに
遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます!
エルガーと同じ誕生日って凄いですね。
なんだか運命的な感じすらします。素晴らしい1年を送って
くださいませ!こころから、お誕生日おめでとうございます★
投稿: 萩乃 | 2010年6月 3日 (木) 21時23分
相当遅れましたが、お誕生日おめでとうございます(ました?)
しかし偶然とは恐ろしいもので、実は私は啼鵬さんが探しておられる音源を持ってました。さらにこないだの土曜日にはワインガルトナーのシューベルトの編曲、というか補筆したスコアをゲットしました。
録音はワインガルトナー編のベートーヴェンのピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィア」と自作の歌曲と管弦楽曲です。「ハンマークラヴィア」はベートーヴェン弾きで知られたかのバックハウスが老齢のため弾けなくなり、ステレオでの録音が残せなかったという難曲で、要するにピアノでは演奏不能なのでオーケストラに演奏させることにしたという・・・自作の歌曲は3人目の奥様が歌っていて、ワインガルトナーの最初の録音だそうです(1910年)。管弦楽曲は「あらし」という作品から2曲、ただし1曲は2種類の録音を収めているのでトラックとしては3トラックあります。
このCDは今を去ること10数年前に新星堂が企画した「ワインガルトナー大全集」全24巻の最終巻。他の巻はベートーヴェンを始めとする大作曲家の名作の録音で、この巻だけ毛色が違ってたのと、「ハンマークラヴィア」をぜひ聞きたかったのでこれだけ買ったもの。土饗の練習にお持ちしますので、ぜひお聞きください。
スコアはシューベルトの交響曲(旧)7番ホ長調の演奏用補筆版。ハインツ・レーグナーがこの版で演奏した録音があります。この曲にはブライアン・ニューボールドが補筆した新しい版もあって、こちらはネヴィル・マリナーなんかが録音してますが、例の「グレート」が7番から9番になり、その後8番になったのは、「未完成」の出現とともにこの曲が番号つきになったり消えたりしたせいなんで、なかなか見逃せない曲であります。もともとウィーンの Universal が出版してましたが、数年前にヘフリッヒの Repertoire Explorer シリーズで復刊がアナウンスされ、それ以来探してたものです。
ワインガルトナーに関しては、Dover から出てる彼のベートーヴェンの交響曲の演奏に関する著述(英訳本)も家にありますので、いつでもお申し付けください。
投稿: ほーほ | 2010年6月 3日 (木) 21時54分
> 北海道在住希望さん
ちなみに母はBrahmsとTchaikovskyと同じ誕生日です。そっちの方がもっと運命的です。
> 律子さん
基本、マニアック路線なBlogですので、悪しからず。まぁ、カテゴリの豊富さは他ではあまりないかと。
> 芝さん
恐らく名前の由来としては、意味のあるものなのでしょう。先祖はワインを作っていた人とかね。
> にこさん
そりゃそうです。歴史上の大人物ですからねぇ。彼らはこれからも語り継がれる人たちです。
> りえこさん
昨年新潟市の方には伺ったのですが、これまで上越市、長岡市などに行きました。私がこれまでの人生のベスト・プレイをしたと自負する場所が糸魚川市の能生町です。
今後も新潟には行く機会があるかと。
> こまこさん
おぉ!それは大いに自慢できる事ですよ。ってことは、「宵待草」の作曲者、多忠亮、や私の大好きなジャズ・ピアニストJohn Lewisとも同じ!
> 萩乃さん
それよりも運命的な事が!? 私の生まれた日に、日本人指揮者のパイオニア、近衛秀麿が亡くなっているんですよねぇ...。
> ほーほさん
その全集、存在を知ってからすごく欲しくなっていました。処女録音の歌曲の事も何かで読み、Schubertの事も相まって、今後ちょっと追及していきたいアーティストになりましたねぇ。
誕生日が同じってだけで、ワインガルトナー公には迷惑な話かも知れませんが(笑)。
投稿: ていほう | 2010年6月 3日 (木) 22時24分
ワインガルトナー Weingartner という名前は、意味としては「葡萄園の主」ってところですかね。
Wein:ワイン、葡萄
Garten:庭、Weingartenで葡萄園、葡萄畑
-er:~をする人(英語と同じ)
現代のドイツ語の「葡萄園主」は Weingarter の a がウムラウトで、発音もヴァインゲルトナーという感じになりますけど、訛りってこともありますし(笑)。
投稿: ほーほ | 2010年6月 4日 (金) 07時04分
> ほーほさん
なるほど。って事は、祖先はやはりワインに関係していた人ってのも、まんざらでは無さそうですな。
そう言えば私の同期に「杉村」さんという人がいて、「ツェーダー・ドルフ」さんと呼ばれていました。
投稿: ていほう | 2010年6月 4日 (金) 18時13分
はじめまして。「ワインガルトナー大全集」で検索かけてたら、偶然面白そうな話をしていたので釣られてみました。
ワインガルトナーの曲の録音は、交響曲&管弦楽曲をレトーニャ&バーゼル響が現在CD6枚出してます。室内楽曲などもいくつか出てますし(いずれもcpoからだったと思います)、歌曲もいくつか出てる…のかな?
交響曲は第7番のみ未発売なので、いつ出るかなと思ってますが。
例の「あらし」も、第4番のCDに全曲入っております。
作曲家としても当時かなり人気があったそうですが、生活の安定を求めて指揮者になったらしいです。・・・もったいないなぁ・・・
私もかなり推してる作曲家の一人です。
・・・あ、誕生日おめでとうございます(ございました?)
投稿: かのん | 2010年6月24日 (木) 09時53分
> かのんさん
コメント有り難うございます。そして貴重な情報も。
逆のパターンかも知れませんが、メンデルスゾーン、R.シュトラウス、マーラーなどは、当時指揮者として名声を得ていたといいます。ですが、今では作曲家色が濃いと感じる人も多い事でしょう。
ちなみにフルトヴェングラーも、作曲家として評価されたかったと聞いております。マーラーは指揮者として人気があったのですが、作品の評価がなかなか上がらず「いつか私の時代がくる!」と言って亡くなったとも...。
投稿: ていほう | 2010年6月24日 (木) 12時26分