世界初...恐らく
滅多に自主公演をしないTriangulo。活動を初めてもうすぐ10年にもなろうというのに、今までやった自主公演は、ほんの数えるほど。それでも今年は、1月に文京シビックセンターでやった公演(2010年1月30日参照)に続き、2回目になりました。
記念すべき年ですが、
Trianguloに関しては、
全く関係なし...。
それでも何か(我々にとって)大きな事をやろうと、
今回のライブの目玉として、天使シリーズ完結という、大仕事にチャレンジしました。
これまで「Introduccion al Angel(天使の序奏)」「Tango del Angel(天使のタンゴ)」「Milonga del Angel(天使のミロンガ)」「La Muerte del Angel(天使の死)」と、4曲は演奏していたのですが、最後の「Resurreccion del Angel(天使の復活)」だけ、なかなか編曲に取りかかれず、演奏出来ずにいました。
ライブでは散々自慢げに言いましたが、これらの曲、恐らくは作曲者Piazzolla自身も、同じコンサートで全曲演奏はしていないと思われます。何故ならば、「Tango del Angel」のみ、Orquesta(オーケストラ)編成の録音しか残っていなくて、あとの曲は彼が最も長く活動した、Quinteto(五重奏)の編成での録音がいくつか残っているのです。また仮に「Tango del Angel」を除いたとしても、他の4曲を一度に演奏したかというと、それも無かったようです。
んなわけで、世界初...いや、さすがに其れは無いかしらねぇ...アルゼンチン本国やヨーロッパのピアソラ・ヲタクがやっているかも知れないので、少なくとも日本初、いやアジア初(ビミョー...)の天使シリーズ全曲演奏になったワケです。
半分やる事に意義があるのですが、
やはり5曲続けての演奏は、
今までとは全然違った緊張感がありました。演奏する方も大変でしたが、恐らく聞いている方も、生半可な気持ちでは聞けなかったハズ。それくらい重い曲です。
まぁ、大袈裟に書きましたが、その記念すべき全曲演奏を聞いて下さった皆様、本当に有り難うございました。特に新たに取り上げた「Resurreccion del Angel」は、これからもTrianguloのレパートリーとして熟成させていきたいと思います。
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写真のシャツはアロハシャツですか?私はアロハシャツだけはまったく似合いません・・・な。一度マ○オフェアーの演奏で着たきり人前では着ていませんね。
投稿: ゴルゴ | 2010年8月29日 (日) 20時41分
自分もていほうさんの鮮やかなシャツに目が…。
沖縄の紅型っぽく御見受けしました。夏らしくていいですね。
自分にとってはTangoも夏のイメージかも…。
投稿: にこ | 2010年8月29日 (日) 23時13分
> ゴルゴさん
これはかりゆしだよ。沖縄では正装だ。Trianguloに限らず、最近のライブではかりゆしを着る事が多い。
> にこさん
基本的にTangoは男女の色恋をテーマにしているので、季節感のある曲というのは、あまりありません。思いつくメジャーなものでもピアソラの「ブエノスアイレスの四季」の4曲や、Tango史上屈指のViolin奏者の作品で「秋のテーマ」というのがあるくらいですね。
投稿: ていほう | 2010年8月30日 (月) 00時33分
先日は「天使シリーズ」全曲演奏に立ち会う事が出来、大変光栄でした。
Trianguloの追っかけを自称する私としては、二枚目のCDに「天使シリーズ」を全曲収録していただきたいと願っています
アンコールも大好きな曲で、暑さを忘れる一時でした
まだまだ暑さも続きそうです
ご自愛くださいませ
投稿: ぱ~にゃ | 2010年8月30日 (月) 13時46分
> ぱ~にゃさん
貴重な場にお出で下さり、有り難うございました。2ndアルバムの計画も是非たてたいところです。
年内はまだTrianguloでの演奏がありますので、またどこかでお会い出来ればと思います。
投稿: ていほう | 2010年8月30日 (月) 15時46分