Cuatro Flores世界初演に向けて
音楽家啼鵬の中で、作曲、編曲、演奏、それらの教授と分ければ、一番多い作業は「編曲」です。仕事としてやったものから趣味で書いたものまで、何曲編曲したかなど、もうカウントは不可能。しかしながら「作曲」となると、編曲に比べれば極端に少なく、今のところ代表作をいくつか挙げるならば、恐らく一番再演されているであろう「Modern Czardas」、JASRAC会員になるきっかけともなった「Ave Maria」、早い時期に(Hardi Saxophone Quartetより)委嘱を受けた記念すべき作品「Collage for Quartet」、公の仕事としては最も大きかった、ねんりんピックの委嘱作品「よかっぺ茨城行進曲」、あとは...モモンガ・シリーズか...。
やはり作曲家としては生涯に交響曲とオペラは残したいと考える私。まぁ、今回はそこまでの規模でなくとも、久し振りの委嘱作品。Guitar Quartetを作曲いたしました。初演して下さるのはCuatro Floresこと、4人の女性ギタリスト達。
4人とも高田元太郎先生の門下。
近年高田門下は破竹の勢いで、
コンクールの上位入賞、演奏活動も盛ん、そしてこういった意欲的な企画。これも皆、元太郎先生の人間力でしょうか。もしかするとTrianguloで我々が見ているアーティスト高田元太郎とは違って、レッスンでは超鬼軍曹だったりして...!?
何と我が茨城。
先月私も伺った(2010年8月12日参照)、
ギター文化館です。
思えば久々の新曲初演。
歴史的に残っているどんな名曲にも、
「初演」があったわけで、今では名曲として親しまれている曲も、初演は大失敗なんてエピソードもあります。その後改訂して成功とかね。私もこればかりは、何作目であろうと緊張します。しかも自分自身は演奏しない...。
当日の構成は4人の女性ギタリストが、それぞれSoloを演奏したあと、最後に拙作を世界初演。今日のリハーサルを聞いて、ますます楽しみになってきました。こういう張り合いがあると、NHK朝ドラ「てっぱん」の作編曲の大変さなど、どこかに吹っ飛ぶくらいです。いや、飛びませんケド。なのでこちらも頑張らなくては。
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ていほうさんこんにちは。
ていほうさんが作曲した交響曲とオペラはいつか聴きたいです。
初演ではぜひ指揮者で。
ペンをタクトへ持ちかえてみてはいかがでしょうか?
投稿: こまこ | 2010年10月 1日 (金) 18時38分
> こまこさん
作曲者自身の交響曲初演などは、昔からよくありました。逆に今では少ないかも知れません。そもそもクラシックの歴史を見ると、昔は人は楽器演奏と作曲、両立していた人が多く、分業制が目立つようになったのは、20世紀に入ってからですね。
投稿: ていほう | 2010年10月 2日 (土) 00時26分
m(_ _)mはじめまして。
ひびきひかりと読みます。
[映像音楽 光響詩] のアニメフィルムを若い頃創りまして、
そこから 光響詩を逆にしまして、ハンドルにしています。(詩は書いても読みません)
さて、
10月17日、ギター文化館の演奏で、
家の娘がお世話になりました絢子の父親です。m(_ _)m
アルトフィールドの女性達が、茨城で演奏するとだけ、聞いてましたが、
プログラムも何も見ていなくて、駅まで車の送り迎えだけでした。
帰ってきてから、ギター文化館のHPがあると知り、さっそくアクセスしました。
早々、写真など当日の様子が詳しく載っておりました。
NHKの朝ドラ[てっぱん]の曲を手がけた方と一緒だとは、びっくりです。
啼鵬さんのHPもあると後で知り、ここにも訪れたしだいです。
茨城には行けなかったので、お聴きできなくて残念です。
アルトフィールド委嘱で、世界初演なんてすばらしく光栄なことでしょう。
4本の花というキャッチですが、花をいっぱい持って帰りました。
ありがとうございました。
投稿: 詩響 光(ひびたん) | 2010年10月19日 (火) 05時35分
> 詩響 光(ひびたん)さん
おぉ、これはお父上様でしたか。書き込み有り難うございます。この度は娘さんの演奏のおかげで、無事初演を終えました。次回はお近くでの演奏会でしたら、是非聞いて頂きたいです。
投稿: ていほう | 2010年10月19日 (火) 09時47分