伝説のマエストロたち
最後に映画館で映画を観たのは何年前の事か...。確か「スター・ウォーズ エピソード3」を地元土浦の映画館で...って、事は2005年! いや、去年仕事で関わった「ホッタラケの島」(2009年7月16日参照)の試写会に...。う~む、テレビや移動の飛行機の中では観たものの、映画は映画館で観ないと全く意味が無いので、かなり久し振りですわ。
「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」という映画を観に行きました。
一応Tango業界にいる私にも、
先行案内が来ていたのですが、
それには行けませなんだ。
そうこうしているうちに、
だんだん上演映画館も移動し、グズグズしていると終わってしまうので、もう「コレだけのために!」と前から計画しました。んでもって地元土浦、つくばでは上演予定が無いので、一番近くだと「おっと、柏ステーション・シアターだ!」という事で、映画鑑賞のために柏へ!
しかも上演時間は午前10時からの1回しかなく、朝一で行ってきました。さすがに平日の午前中ですから、お客も私を入れて10人いたかどうか。
観る前には評判を聞いていて、特にTangoファンでもない人から「涙が止まらなかった」と。
これはアルゼンチンタンゴ史上に残る、
名作ではないかと思いました。
はっきり言って登場する人(音楽家)は、Tangoしかもアルゼンチン・タンゴのアーティストばかりですから、このジャンルに精通していないと全く知らない人ばかりです。ちなみにAstor Piazzollaは出てきませんし、劇中でたくさんTangoが流れますが、「Libertango」はありません。
私が中学生の頃から憧れていたマエストロ達がたくさん登場し、そのうちの何人かはこの映画が公開される前に、亡くなっています。つい今月に入ってからも、登場しているギタリストが亡くなりました。
私も鑑賞中何度も涙を流し、自分でも何で泣いているのか分からないくらいでした。ドキュメンタリー映画なので、何かはっきりしたストーリーがある訳ではありません。例えば人が死んだり、ヒーローが何かを成し遂げたり、といった場面では、当然泣くときもあるでしょう。しかしこの映画は「理由なしに」泣いてしまいました。音楽が良かったからとか、憧れのマエストロ達が演奏しているから、とかそういう事でもありませぬ。当然「Tangoに情熱をかける男たち」のような根性モノでもありませんから。
これが本当の感動なのでしょうか。また軽々しく2度3度と観たいとも思いませんし、もし次に観るならば、私が音楽家として最期を迎えるときとか、それくらい大袈裟なものです。果たして私自身、生涯に1度でも自分の曲、演奏で、聴衆を感動させる事が出来るのでしょうか...。
映画代¥1,800、交通費¥1,140、駐車場代¥200、しめて¥3,140、身震いする感動を味わうには安すぎるくらいでした。
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理由なく流れる涙ってありますよね。
なんでしょう?何か深い所で感じているのでしょうか。
音楽でもありますね。
心のデトックスです。
投稿: 北海道在住希望 | 2010年10月29日 (金) 14時47分
> 北海道在住希望さん
ただ、この手のものはたいて「2回目」は無いです。今までにもありましたが、2回目以降、同じく感動するものは「理由のある感動」でしょう。
「SISTER ACT2」は何十回と観ていますが、最後は必ず感動します。
投稿: ていほう | 2010年10月29日 (金) 15時30分
こちらの作品タイトル、何か聞き覚えがあるなと引っ掛かってました。12/22にDVDがリリースされるのですね。でも、理由なき感動はその一度だけで大切にしておきたいと思えるものです。本当の感動は1回なんですよね、、、。
投稿: 北海道在住希望 | 2010年10月29日 (金) 18時29分
「伝説のマエストロたち」、ぼくも泣いてしまいました。それも、声をあげて。15回は観たでしょうか、それでも涙は変わらず溢れてきて、ガルシーアの「マエストロに郷愁をこめて」で、すぐに涙腺がゆるみます。旋律が降りてきたと言わせたオープニングの曲に、体が震えました。あっ、申し遅れましたが、「もっとカンターブレ」で花を生け、照明にこだわったピアソラ好きです。
あの時代の活躍から数十年。誰もの、老いるのではなく、若さを重ねた歌と演奏に、今でも震えています。やっぱり、理由などなにもなくて……。
投稿: ピアソラ好きの花人 | 2010年10月30日 (土) 12時12分
> 北海道在住希望さん
収集癖のある私は、もしかすると開封すらしないかも知れませんが、絶対買いますね。
> ピアソラ好きの花人さん
おぉ、その節はお世話になりました。「やるなら徹底的に!」というメンバーのモットーで、素敵なステージになりました。
恐らくこの映画、いわゆる「古き良き~」の最後の映画でしょう。ここ数年で亡くなっている巨匠達の最後の姿です。二度と作られる事はないでしょう、いや作れません。あとはアーカイブのみ...。
投稿: ていほう | 2010年10月30日 (土) 16時14分