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2010年12月17日 (金)

新種の楽器!?

 世間一般でよく聞かれる音楽は、古いもので300年ほど遡ったものなんですが、その300年の間に、楽器の発達という重要なファクターがあります。取り分け管楽器は今でもここのキーがどうなっただの、ここの材質をこうしてみただの、一応まだ進化の過程ともとれるかも知れませぬ。

 そしてその歴史の中には、新たに開発されて世に出たもの、逆に消えていったものもあります。まぁ、BandoneonもPianoやGuitar、管弦楽で用いられる楽器に比べれば歴史が浅く、そして1947年に製造を打ち切り、近年新たに作り始めたメーカーもあるものの、風前の灯火と言っても過言ではありませぬ。その割にはTangoは灯火どころか、結構愛されていると思うんですがね。

Andes1  そして今回紹介するのが、

鍵盤リコーダー。

このBlogにもよく書き込みをされる、

ほーほさん所有。

教育楽器に強いSUZUKI製です。

 パッと見、想像出来る通り、吹き口から息を入れて、鍵盤を押すと音が出るのですが、音色がリコーダー(縦笛)です。「だから何なんだ!」と思うなかれ。初めてリコーダーを手にしたときに、なかなか低い音は出なかったでしょう。きちんと指で穴を塞げなかったり、息を弱く入れる加減が出来なかったり...。それがこの楽器ではスムーズに出来るのですよ。

 ...っと、其れがウリではなく、何と和音が出るのです!それは縦笛では出来ない芸当ですわ。つまり1人で「コンドルは飛んでいく」のハモりが出来る。これは大きい。

Andes2  そしてその名も、

「andes(アンデス)」。

ご存じかも知れませんが、

鍵盤ハーモニカの「メロディオン」はSUZUKIの商標、

「ピアニカ」はYAMAHAの商標。「アンデス」など、こういった有名な地名等は、商標登録出来るのかしら...と素朴な疑問はさておき、これをYAMAHAが作ったら、「コンドル」とでもするのでしょうか。

 聞くところによると、一度ポシャッた楽器のようで、今後の動向が気になりまする。しかもメーカーサイトには、栗コーダーカルテットと共に紹介されているし。ただ価格はちょっと高め。まぁ、超絶技巧の名手が現れ、その人のために有名作曲家先生が協奏曲を書いたり、またそれが映画等で使われたりすると、一気に人気急上昇するかも知れませぬ。ツィターにおけるアントン・カラス、そして「第三の男」の図式のようにね。

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コメント

ていほうさんこんにちは。
鍵盤リコーダーですか、初めてみました。小学校でこれがあれば、
やりたかったなぁ~。リコーダー好きだったし。
ソプラノと同じような音域なんですか?

これは面白そう。ていほうさん、ぜひ演奏会でこの音色を披露を!
そうそう、今日NHKホールで某 ○○瀬T郎さんのコンサートに
行ってまいりましたが最後の曲ひまわりでていほうさんのご紹介ありましたよ!
そういえば、楽曲のコラボは存じ上げておりますが、舞台でのH瀬
さんとの共演はご無沙汰していますよね。
いつもバンドネオンをひっさげて、コラボを期待しているので
来年は是非!とひそかに期待しています。


> こまこさん
 最低音はFなので、アルト・リコーダーと同じかしら。プロ仕様とかでると面白そうです。

> JJさん
 わざわざ伏字にしなくても...。
 いつかこの楽器でなおていの「今日の楽器のコーナー」を。

アンデスオーナーのほーほです。アンデスについて補足いたします。
メーカーのサイトによりますと、商品名「andes25F」の25は25鍵モデル、そしてFは最低音がF(ファ)であることと、復刻版=Fukkokuban(笑)であることを示しているらしいです(初代モデルにはFがついてない)。
発音機構はリコーダーよりもパンフルートに近く、瓶の口とか鉛筆のキャップを吹くような感じです。
音域的には最低音がアルトのオクターブ上でソプラニーノ相当の楽器ですが、リコーダーの標準的な音域は2オクターブ+1全音なので、完全2オクターブのアンデスは高い方が1全音分狭いです。このスペックはもともと教育楽器として開発されたので、小学生がハンドリングできる大きさという制約によるもののようです。音域を広げるとパイプの本数が増え、音を低くするには長いパイプが必要なので、小学生には大き過ぎる楽器になってしまうのでしょう。

チューニング機構を持たず、息の圧力によって音程が簡単に変わるので、他の楽器とびしっとアンサンブルするのは無理。音量はまあまあありますが、リコーダーより輪郭のあいまいなぽやんとした音なので、シリアスなソロを張るのも難しい。というわけで癒し系・ボケ役の楽器というイメージですが、啼鵬さんばりっとしたコンチェルト書きませんか?

プロ仕様の発売予定はないようですが、冬の新色(!)としてチョコレートブラウンモデルが300台限定で12月1日から発売されているようです。ちなみにこれまでに発売された限定モデル(赤・黄色・オレンジ)はいずれも完売しており、チョコレートブラウンも売り切れ必至!これを見たアナタも今すぐ楽器店へGo!ですよ(笑)

> ほーほさん
 おぉ!貴重な情報有り難うございます。「限定」という言葉に弱い私、買うかも!...と言いつつ、少々高いかなぁ。今年最後の投資になるやも知れませぬ。

おおっ、アンデス25!
私ごとですが、今年2月にアンデス2台とメロディオンとピアノとお琴とサックス4本でベト7を演奏しました。
楽しい楽器ですよね。私の周りでも所有者が増えています。

> かんおさん
 なぬ!意外と浸透!?こうしちゃおれん。今年サンタさんに頼もうかな。

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