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2011年10月11日 (火)

sul ponticelloの効能

 昨日の我が弦楽合奏団弓組の本番に続き、今日は高校生の弦楽合奏の指導を。そう、これまでも何度かやらせて頂いております(2011年7月29日参照)。弦楽続きだわ。

Ibarakigodostr  茨城県内の4つの高校の、

弦楽部の合同楽団。

音楽に対してとても純粋で、

我々大人が必要なものから余計なものまで覚えた、小難しい事は一切無く、かつてはワタシもそうだったのかなぁ、などと思いながら指導をして参りました。

 選曲は私が行ったのですが、その1曲Edvard Grieg作曲「2つの悲しい旋律」より「過ぎた春」。元は歌曲で、歌詞の内容も曲想も、実のところ高校生が生き生きと弾くような曲ではありませぬ。とは言え、技術的な事も考慮して選んだのですが、これがまたBowing(弓の使い方)など、かなり難しく、楽器を持って1~2年といった人には、キツかったかなぁと反省しております。

 そんな中、Violinのみになる部分で生徒が「sul ponticello」を指摘。「スル・ポンティチェロ」というのですが、これは弦楽器の特殊奏法。弓の弦を擦る位置を、極端にコマに寄せる事で、いつもと違う音が出ます。どれくらい違うかって、まぁ、寄せ具合にもよるのですが、場合によってはかなり汚く、ヘタすれば「おい外でやってくれ!」とも言われかねないような雑音。

 「え?こんな美しい旋律に、誰だスルポンなんか書いたヤツは!この楽譜、誰のエディションだ」と言っていると、ありゃエディションの問題ではなく、作者自身の指示の模様。

Varen  んじゃ、本人の言う通りにやってみよう。

って事で生徒に奏法を指導し、

実際に音を出してみると、

これがもう「恐れ入りました!」という結果。

1人でやっていると雑音にも間違えられそうな音ですが、

これが集合体になると「弦楽合奏ってこんな音も出るんだ!」というもの。これまで私のオーケストラ等の経験だと「sul ponticello」は、どちらかというと効果音的な扱いでしかお目にかかった事がありませなんだ。

 人によってはガラスを引っ掻くような音ともとられかねない「sul ponticello」の音色。こういった楽想に使うなど、Griegのセンスのスゴさを垣間見た瞬間でした。

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コメント

啼鵬先生、これは間違いなく選曲に難ありです。高校生(特に男子ね。女子はわかりません,が)なんて、気分はマーラーの交響曲第1番の第一楽章、マーラーが最初に与えた標題(後に削除)で言うところの「終わりなき春(Fruehling und kein Ende)ですよ。過ぎるどころか真っ只中、まだ足を踏み入れたばかりですからね。
しかしその部分のスルポン、これまでまったく気づいていませんでした。そのあたりコントラバス休みなもんですから・・・さっそく家のCDをチェックしてみましたが、スルポンではやってません。ハナから無視したか、見ただけで恐ろしくて試してみなかったか、やってみて「やっぱやめよ」と判断したか・・・いずれにしても、ぜひ一度スルポンで聞いてみたいものです。

> ほーほさん
 まぁ、確かにこの曲に傾倒する高校生はいなさそうですな。
 このスルポンは躊躇してしまいます。しかし勇気をもってやってみると、ぶったまげます。ただデッドなホールだとキビしいかな。

杉田ハル......もとい、過ぎた春、ですか。
さて???そういやずぅ~っと前にやったことあったような気もする曲ですが。
こんな指示があったなんてまるっきり記憶にありませんでした。
ひょとしてここ、Celloもお休みの部分なのか、
はたまた私が楽譜の指示を無視していただけなのか...?

しかし...
今更聞けない素朴な疑問で。
「ponticello」の「ponti」って、多分「ポンチ絵」のソレっすよね?
んじゃ「cello」ってのは、やぱしチェロの事でしょうか?
するってぇと、ponticelloのもともとの意味って....?
昔むか~し、コミックバンドみたいなチェロ奏者でもいたんでしょうか??

こんな妙な妄想を繰り広げてしまう私は、これ書いてる現在、ただのよぱらいです。
悪文乱筆、失礼!

> 響酒さん
 アハハ、面白い発想!
 ちなみにこのスルポン、Violinパートのみ登場します。私の持っているCDでもスルポンの音色はしていませんでした。

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