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2011年12月19日 (月)

折れた指揮棒

 これまた海外の推理小説のようなタイトル。この前のNAOTO君のコンサートでも私は指揮をしましたが、決して多くはない指揮をする現場で、長らく使っていた指揮棒が折れてしまいました。茨城弁で言うところの「おっかけた」ってヤツです。

Diytact5 実は指揮棒の長さは特に決まってなくて、

場合によっては棒を使わずに指揮する事もしばしば。

ちなみに合唱の指揮は、

使わないのが一般的ですし、

この前のNAOTO君の演奏会も、

弦楽合奏という同族楽器での合奏だったので、

使いませんでした。

 しかし長さが決まってないとは言え、折れたものを使うと、結構不自然なもの。改めて買うのも恐らく選ぶのに迷うだろうし、この際作ってしまえ!と、材料を調達。実はこれまでも私、自作の指揮棒を使用する事も多かったのです。中学生のときに作ったもので、芸大付属高校のオケを振ったり。

 そもそも私の指揮の師匠も、自作の方法を教えてくれました。其れに習い、今回はまず¥100ショップで菜箸を購入。長さも割と良い感じです。

Diytact2 そして持つ部分。

ワインのコルクを利用。

これは今までもそうでした。

ただアルコールを飲まない私にとっては、入手するのが困難。家人に急いであけてもらい、細工する事が出来ました。

Diytact3 周りを削るのは良いのですが、

棒を指す穴をあけるのが結構大変。

接着は木工用ボンドで。

 そして話は前後しますが、当然菜箸のままでは使えませぬ。其れをナイフと紙やすりで削っていきます。

Diytact1_2 その紙やすりも¥100ショップで購入。

目の粗いものから、

細かいものまで揃っています。

まぁ、この作業が一番大変、

というか技術を要します。

音楽とは全く関係ない木工の世界です。

 今までは普通の角材を使っていたのでスムーズだったのですが、この菜箸。中程に節があるのですよ。そこを削るのがムズカシイ。結果的にはその部分で少し歪曲してしまったのですが、まぁ遠目に見たら分からないかナ。

Diytact4_2 そして完成したのがコレ。

右は元の菜箸。

う~む、も少し細くしたいなぁ。

そこが一番難しいんですが。

作業をしていて、

うっかり指にトゲも刺してしまったし...。

 完成したこの指揮棒を早速使いました。そう「第九」のリハーサルで(2011年12月18日参照)。演奏者、合唱団の皆さんにはどう見えたんでしょ。尤も大事なのは指揮棒の質ではなくて、指揮そのものなんですがね。

 指揮棒の材質は木の他に、繊維強化プラスチックなどがあって、そちらは余程の事がない限り折れません。しかし其れが逆に怪我につながる場合があって、かつてN響を振った大御所ピアニスト先生が手に刺してしまった話は、当時かなり話題になりました。なので折れるという事も大事だったりするのです。

 とは言え、私の場合、折れたのは演奏中ではなく、鞄にむき出しで入れていたから!

Tactdiy6なのでこの際、

指揮棒ケースを購入。

棒の原価の何十倍という値段のもの。

何となくこれで、指揮棒自体も高級感があるように見えてきました。

 市販のものを買ったとしても指揮棒は、楽器に比べれば安いものです。でも逆に「職人による手作業で、1本1本削りだした逸品」のような、そんな指揮棒はありませんねぇ。もちろんあんま意味ないんですケド。折れた指揮棒は、私が大学のときにキャンパス内で拾ったもの。後で大学生協で¥400~500で売られていると知りました。

 まぁ、自分だけの問題ですが、自作指揮棒での指揮となると、何となく市販品で振るよりも、思い入れが強くなりまする。これから何度、コイツと運命を共にするのかしら。

 デビューは今度の日曜日。Beethovenの「Symphony No.9 in D minor Op.125」 それにしてもケースを配送されてきた箱がデカい!

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コメント

私の持っている指揮棒はファイバー製ですが、これが折れるときは縦方向に裂けるように折れます(ました)。その後は折れるのを防ぐために、ソプラノリコーダーの布ケースに、リコーダーと同居させて持ち運んでます。私が常用しているのは短めなので、サイズ的にぴったりです。
職人の手作りの逸品の指揮棒ということですと、金と象牙製でダイヤモンドがはめ込まれた指揮棒がR.シュトラウスに献呈された話がベームの「回想のロンド」に出てます。R.シュトラウスはその指揮棒で「ティル・オイレンシュピーゲル」を振ったものの、あまりに重いので別の指揮棒を所望したらしい。逸品ではあるが実用的ではなかったようです。

ていほうさんこんにちは。
指揮棒まで自作されるんですね(笑)
大学生協で売っているんですね。さすが芸大。
おまけに安い・・・

指揮棒ケースに入っていると高級品に見えますね。

こんばんわ。寒いですね~。

おぉーーー!!手作りの指揮棒♪凄いな~。
啼鵬さん、器用でいらっしゃるんですね。(^.-)b
手作りとなると愛着がわきますよね~。
指揮棒のデビューがもうすぐなんですね。頑張って下さいねっ!

啼鵬さんは芸大の時に指揮法の授業があったと思うのですが
その授業の時はやっぱり指揮棒って使われたのですか?

わぁ!手作りの指揮棒なんてすご~い\(^o^)/
…という感想もウソではないんですが、、

ワインのコルクを細工するくだりの…「家人に急いであけてもらい」に思わず反応(笑)
いい奥さんですね~。
やっぱり女はそうでなくちゃね。
愛する夫のためなら、ワインの1本や2本軽くあけられるようでなきゃ、女がすたるってもんです!?

24日に行けない私はいつ手作り指揮棒を見ることができるのか…
造り上げたという事に感動しております(^-^)

言ってくれれば私が空けましたのに・・・。もちろんボトルは用意してもらいますがね・・・。ところで「おっかける」は茨城弁だったのですな・・・。知らなかった。

そうそう、ワインのコルクなら当家に数十個ストックがありますので、いつでもご用命ください。

> ほーほさん
 ファイバーだと縦に割れるんですか。でも演奏中ではないんですよね、割れたのは。
 そう言えばバトン・テクニックを鍛えるためには、齋藤指揮法では「たたき」をやるのですが、重量の重い指揮棒で以てやるトレーニングは見当たらないですね。
 もし指揮棒製作の注文を受けたら、コルクはほーほさんの所から仕入れます。

> こまこさん
 原価を考えると、¥400でも高い気がしますねぇ。恐らく¥100ショップでも買えるかも知れませぬ。

> モカさん
 そう、その授業の現場で拾ったのですよ。以来その棒で指導を受けました。そしていくつもの本番も。

> 組長さん
 我が家は女房しか飲みませんからね。実家だと父や弟が飲むのですが...。

> 北海道在住希望さん
 24日?25日の事ですよね。まぁ、いつか指揮をする本番もあると思うので、そのときにはコレを使っている可能性は高いです。

> ゴルゴさん
 芸高に入って「おっかける」が水戸の子にしか通じなかったときはショックだったぞ。

ホントに。タイトル見た瞬間、「とれたボタン」を思い出しました。
あの時も手仕事のお話でしたね。今回はさらに素晴らしい!
けど、ケース購入のくだりで爆笑。
棒が命、入れ物は既製品でヨシですが、つい期待が。
そこまで時間は使えませんね。幸せな菜箸、いえタクトです。
晴れの舞台、行けなくても楽しみな気分になりました。

> SSさん
 実はですね、中学のときに自作した指揮棒は、ケースも自作しました。ただ実際にはケースを作る方が、結構大変なのですよ。なので今回は既製品で(汗)。

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