Keyboard列伝:pomera DM5
先の記事で少々触れた、テキスト入力しか出来ないマシーン。記事に書くよりも先に、このBlogの定期購読者である(!?)ほーほ氏によるレポの投稿がありました。マシーンの形状故のKeyboardシステムは、パンタグラフ・タイプ。この方式はストロークが浅いため、打ち心地の点では、お世辞にも快適とは言えませぬ。尤も薄型Keyboardならば、仕方がない部分でもあるのですが。ちなみにサイズのキーピッチ17mmに関しては、決して悪い数値ではないんですがね。それが何故打ちにくいか、開発陣はどうお考えなんだろう。
一番下位の機種。
画面が少々小さい分、
実は上位機種よりも電池寿命が長いです。あくまでカタログ値の事ですが。量販店で持っていたポイントも全部つぎ込み、数千円で買いました。ポイントが無かったら買っていたかどうか...。それくらい高いです。
先の記事で触れた通り、上位機種になるとネットブックPCと同程度の価格。それでテキスト入力しか出来ない。フツーに考えれば全くお得感がないマシーン、何が魅力なんでしょ?
もちろん魅力的な部分もあるのですが、それはまず「価格」ではない事はお察しの通り。そしてほーほさんも言われている通り、実は一番のウリであるはずのKeyboardが打ちにくく、「おいおい、其れがセールス・ポイントかよ!」ってなツッコミをいれたくなるくらい。
ちなみにテーホーがKeyboardフェチで、わざわざ単体のKeyboardを数万も出して買うくらいなのはご存じの通り(2011年4月26日参照)。打ち辛いKeyboardを使うのは、料理人が切れ味の悪い包丁を使うのと同じで、打っていてエクスタシーを感じるKeyboardは、原稿を書くにもインスピレーションが次から次へとわき出てくるくらい、それくらい重要なのです。
テーホーは筆記具にも多少のこだわりがあって、手紙を書くときも今使っているのは数千円の万年筆。握るだけで手紙を書く相手への言葉が、スラスラ出てきますぜ、ホントに。もっと高い万年筆だったら...!? いや、¥100のボールペンでは絶対にない事です。
話を戻しましょう。テキスト入力命のツールが、Keyboardがダメ。こりゃ致命的だわね。使わなくなる人が出てくるのも無理ないわ。まぁ、このメーカーはKeyboardメーカーではないし、ハードウェアの自社工場がないのか、あの大ヒット定番商品もミシン屋さんに作ってもらっているというハナシ。アイディアはともかく、製造をその分野に明るいPCサプライ・メーカーに委託していたら、もっと違った結果が出ていたかも知れませぬ。
「コンパクト・デジカメなのに、レンズは他の追随を許さない」というRICOH GRシリーズのように、「単なるメモ・ツールなのに、このKeyboardスゲェ!」みたいなものにしないと、あの値段ではキビしいかな。それが出来ないんだったら、下位機種は数千円。上位機種でも1万数千円程度にしないと。定価で。
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