天才子役現れる
少し前にこのBlogでも取り上げた、つくば朝のサロンコンサート(2013年3月15日参照)。今回伺ったのは、記念すべき70回目。プログラムも室内楽からSolo、Operaと、バラエティーに富むものでした。
興味深かったのは、Brahmsの「Sonata Op.120 No.2」。これは元来Clarinetのために書かれ、後に作曲者自身がViola用にも編曲。と言っても、ClarinetとViolaは音域がほぼ一緒なので、そのまんまです。ちなみにアタシはこういうのを「編曲」とは呼ばず、「移植」とか(厳密には意味が違いますが)「Transcript」と言って、いわゆる創作の入る「編曲」とは区別していますが。
ClarinetとViola。両方たしなむテーホーは、やはり初めに書かれたClarinet版の方が...と思ってしまいますが、この日の山田圭子さんの演奏。こういうViolaを聞かされると、「やっぱViolaじゃん!」とか思ってしまうほど、彼女の癒やし系Viola(!?)は、とても心地よいものでした。
そして今回の特記事項は、Pucciniの「蝶々夫人」から「手紙の二重唱」に出演した、子ども役(実際にも子ども)の石原利樹君。オペラなので台詞はもちろん、この役は歌も無いのですが、台詞の無い役こそ、演じるのがムズカシイ!というのは容易に想像がつきまする。この場面は、主人公が「別れたあの人の子が、この子です!」と、まるでどこかのテレビ局の昼ドラ的な場面。そのような状況下、石原君の落ち着いた演技は、賞賛に値しました。つくばに天才子役現れる!ってとこでしょう。
この彩り豊かなプログラム。
もちろん手書きの手作り。
次回も楽しみです。
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