ミュージック・イン・スタイル岩崎淑シリーズVol.37
イタリア人アコーディオン奏者、ジュゼッペ・シリアーノ氏を迎えてのコンサート。同じ蛇腹楽器奏者としては、非常に興味のあるコンサートでした。
司会者がいろいろ訂正!?
まず奏者の名前。
「Giuseppe Scigliano」の発音を、
「ジュゼッペ・シリアーノ」としていましたが、
どうやら「ジュゼッペ・シアーノ」というのが、
本来の読み方だったと。まぁ、アルファベットをどう読むかというのは、国によって大きく違いまする。「Ludwig van Beethoven」は英語読みだと「ラディッグ・ヴァン・ビートホーヴェン」とか「~ビーソーヴェン」とか言いますからね。
更に彼の演奏する楽器。写真だとボタン式アコーディオンなのですが、どうやらこれはその中でも、ロシアの「Bajan(バヤン)」というもので、通常表記は「Rusian Accordion」とか「ボタン式~」とは書かずに、単に「Bajan」とクレジットされます。
少々有名なところでは、Violin奏者Gidon KremerがPiazzollaアルバムを作った際に、Bajanを入れた「Escualo」を収録していました。
つまり奏者の名前も、楽器も間違えていたって事のようで、言ってみればアタシが本名でクレジットされ、更に楽器も「アコーディオン」とされるようなものですわ。ちなみに演奏曲目も順番を変更。ま、これは時折あることです。
とは言え、そのBajanを生で聞くのは初めて。逆に「おぉ!」って感じで嬉しかったですね。でもイタリア人でわざわざロシアの蛇腹楽器を習得。不思議な人ですわ。って、人のコトは言えないケド。
更にこのジュゼッペさん、Bandoneonも演奏していました。音色を聞く限りでは、往年の名器Alfred Alnordではなかったように思えました。新興のメーカーかも知れませぬ。
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ロシア民謡「トロイカ」の2番に「響け若人の歌 高鳴れバイヤン」と出てくる楽器ですね。お名前はかねがね聞いてましたが、お姿を見たのは初めてでした。なるほど、こういう楽器だったんだ。ご紹介ありがとうございました。
投稿: ほーほ | 2013年11月19日 (火) 13時30分
> ほーほさん
おぉ、そっちの方がよほど知名度がある引用でしょう。しかし楽譜の注釈等にちゃんと解説はあったのかしら。単に「バイヤン」と言われても、なんのことやらさっぱりですからね。
投稿: ていほう | 2013年11月19日 (火) 13時47分
この記事を読んだ時に、私もトロイカの歌詞の楽器だ!思いました。
子供の頃の音楽の教科書か副教材の歌の本で歌詞に注釈がついていたような記憶です。
ソチ五輪の開会式で登場…なんてないかな。
投稿: SS | 2013年11月20日 (水) 08時07分
> SSさん
ロシアの民族楽器と言えば、バラライカが有名ですが、もしかするとその次にBajanかも知れません。期待出来ますね。
投稿: ていほう | 2013年11月20日 (水) 20時19分