久しぶりの楽器で
大雪の日にリハーサルをしたEnsemble Flavia。3回目になる共演ですが、実はテーホー、かなり久しぶりの楽器も演奏します。
楽器を出してみたら、
キーがよく動かず、
リハーサルの後、
即調整に出したくらい(笑)。
そうねぇ、この楽器で本番をやったのは、何年前だったかしら。まぁ、今回はバンドの中に混じるので、目立つことはないのですが、密かに楽しみです。
Timpaniです。
商品名「くるりんティンパニ」。
教育楽器メーカーのSUZUKI製。
本来Timpaniは、
英語で「Kettle(やかん) Drum」と言われるので、胴がやかんを逆さまにしたような形です。この楽器の胴は全部は無くて、ヘッド(叩く膜の部分)に少しくっついているだけ。要はなるべく容積を小さくし、持ち運びを意識したもの。
Timpaniは音程がついていて、ドとかソとか出せます。現代ではその可変をペダルでやりますが、この楽器はヘッドをくるくる回す事によって行います。通常ペダル式Timpaniはゲージが付いているので、どこまで踏めば何の音になるかが分かります。しかしこの楽器はそういう目安がないので、何回、どの程度回すかを覚えなくてはなりませんが。
音質は胴が無い分、軽いです。まぁ、Timpaniらしくないと言われてしまいますが、これは子どもの合奏か、練習用と考えなくてはならないでしょう。本番のコンサート・ステージではかなり難アリ。しかし我らが齋藤たかし氏の言、「Drumsなんて、空気運んでいるようなもんですから」と言われる通り、タイコ系は中味は空洞なのに、ガワばかりでかい。当然運ぶのも手間。普通のTimpaniをケース(これまたデカい)から出して運んでも、大きなハイエースで何台入るか...。しかしこれだったら、軽乗用車でも4台はイケるでしょう。
ここで余談。現代作られるオーケストラや吹奏楽の曲は、このTimpaniがよく活躍しますが、それは前述のペダルで音の可変が容易になったから。それまではヘッドにある数カ所のネジを手で回し、その締め具合で音程を作っていました。
その、音が簡単に変えられるのも善し悪し。こういう楽器は「ここぞというところ」に使ってこそ効果を得るもの。やたら鳴らして派手にすれば良いってもんじゃぁない。いつだったか頼まれた録音で、打楽器類は予めPC等の打ち込みで入っていたのですが、TimpaniはContrabassと同じメロディー、全てにかぶっていました。楽器が何十個あっても足らん!尤も打ち込みなので、音を変える云々の問題ではなくて、書いた人に「もっとTimpaniのコト、勉強しろ」ってな感じです。
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くるりんティンパニ。思わず検索してしまいました。1個8万円ぐらいなのですね。ティンパニ、移動が大変ですから、結構便利かも。
久しぶりの楽器はのだめで有名な曲ですね。大好きな曲なので楽しみです。
投稿: HIROKO | 2014年2月11日 (火) 04時06分
> HIROKOさん
いえ、久しぶりの楽器は某白黒映画のテーマ曲です。写真に写っている楽器。のだめの方の曲は、普通にPianoを。
投稿: ていほう | 2014年2月11日 (火) 07時00分
ていほうさん、こんにちは!
「くるりんティンパニ」ってネーミング可愛いですね。
Timpaniといえば、昨年ていほうさんも関わった某映画では
Timpaniをチューニングしている場面がありましたね。
そこで音程があることを初めて知ったのでした。
今後の見方、聴き方が変わりますので
また楽器のいろいろ、教えてください。
投稿: 笑猫 | 2014年2月12日 (水) 12時28分
> 笑猫さん
そう、何気なく聞いている音楽の中に、「あぁ、そうだったのか」と思うものが、よく入っています。またBlogで紹介していきましょう。
投稿: ていほう | 2014年2月12日 (水) 23時40分