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2014年8月 8日 (金)

Cello Ensemble 211 debut

 ひょんな事からご縁が出来たCello Ensemble 211。京都市立芸術大学で学んだ8人からなる、Voloncelloだけの合奏団です。

211私の編曲作品を演奏して下さるので、

はるばる京都まで聞きに行って来ました。

京都は随分とご無沙汰。

もしや2007年の葉加瀬太郎ツアー以来!?

と思いきや、

全然。

今年初めになおていツアーで訪れていました(2014年1月6日参照)。しかも今回宿をとったのは、もろなおていメンバーで観光した嵐山(2014年1月12日参照)!

 さてCello Ensemble 211。今回がデビュー・コンサート。まず1曲目から度肝を抜かれました。Giovanni Gabrieli(1557~1612)という、音楽室に貼ってあるVivaldiよりも全然古い人。何が驚いたかって、そのサウンド。

 「おいおい、いきなり古楽器持ってきて...」と、よく見たらフツーの楽器。この時代の音楽は、専門家がちゃんと居て、楽器や奏法も当時のものを再現したもの用い、ちょっとやそっとの真似事では出来ない分野なのですが、明らかに古楽器のサウンドでした。

 単にVibratoをやっていないのか、と思えばそうでもなく、思うにピッチ(音程)のとり方で、このサウンドを醸し出しているのではと。もちろん奏法も。独特の弓の使い方がありますから。メンバーの中には大学院や海外で勉強中のプレイヤーもいるし、その道に詳しい人が音楽を作り上げたに違いありませぬ。2曲目も古い時代のものでしたが、同じように素晴らしいバロック・サウンドを聞かせてくれました。

Aoyamabaroque ちなみに今回の会場。

青山音楽記念館バロックザールという、

上桂にあるホール。

我が佳秋カルテットのCello奏者、

野村奈美さんも演奏した事があって、

彼女からも聞きましたが、素晴らしいホール。室内楽やSoloをするには、ちょうど良い大きさと響きがありました。

 私の立場から一番魅力を感じたのが、プログラム最後に演奏したDebussyの「小組曲」。Piano連弾よりも、オーケストラに編曲されたバージョンの方が、よく演奏されているかと思われます。これをメンバーがCello8本用に。この編曲が秀逸。

 実は管楽器も含め、こういった編曲はその演奏団体のメンバーが施す、というのはよくある話です。で、大抵はただパートを適当に割り振っただけのお手軽な、思慮のないものばかり。そういうスコアでは、せっかく名手が揃っても、音楽が作れませぬ。

 しかし今回の編曲は、まずCelloならではの奏法を活かした部分。また中低音しかない合奏に於いて、曲全体をよく咀嚼し、適切な解釈によって構築されたスコア。更に若い気鋭の腕達者たちによるアンサンブルで、まるでDebussy自身がこのCello Ensembleのために作曲したかのような「小組曲」に仕上がっていました。

 こういう編曲をされてしまうと、アタシのような者の立場がありませぬ。かつてはクライスラーやハイフェッツのように、作編曲も相当なレベルでこなすプレイヤーが存在しましたが、現在ではめっきり減りました。海外には居るのかな。

 啼鵬もまだまだ勉強が足らぬ、と感じた夜でした。

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コメント

チェロアンサンブルいいですね!(私は遠いからうちのオケのはちょっとパスしています。)
しかし、その楽器の名手が編曲も名手とは、すばらしい。
ところで、ていほうさんの曲は何を弾かれたのかしら?どうでした?

> HIROKOさん
 おっと、自分の。「Adios NONINO」をやって頂きました。自分でも何を書いたか、あまり覚えていませんでしたが、彼らの熱演に心動かされました。

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