SONYのVHS
ビデオが一般家庭に普及し始めた頃の戦争と言えば、「β vs VHS」。性能ではβが優位のはずが、販売戦略でVHSが勝利した話は誰もが知るところ。βの旗頭はSONY。しかし我が家はSANYO製のβ方式ビデオデッキを購入(2008年12月10日参照)。当時はSONY以外の会社も作っていたんですね。
最近また大英断。
飾ってあった(というか、ただ放置していた)VHSデッキを処分。
これがSONY製。しかもこのSLV-7という機種は、どうやらSONY史に残る重要機器のようで...。
1988年発売でVHS Hi-Fiの1号機。しかもカメラ一体型ビデオを接続して、手軽に編集出来るディジタル・エディット・モニターがあったようで、当時あまり「編集」という事をしなかったこのジャンルに於いては、画期的な商品。
しかしながら、我が家が初めて購入したビデオカメラがSONY CCD-V8 AF。27万画素の8mmビデオ。1985年のこと。3年後とは言え、その「編集」に耐えうるカメラの性能があったのかしら。何しろ編集とは、撮ったテープを更にダビングする事が前提。無論アナログです。元が数十万画素しかないのをダビングすれば、更に画像は劣化します。
またこの「編集」という作業。今でこそPCを使って手軽になりましたが、余分な映像を取り除いたり、タイトルや字幕を付けたり、BGMを付けたりなど、余程好きで趣味でやる人でない限り、当時はやらなかった事です。例えば入学式や運動会などの学校のイベント、我々の場合は音楽会など。やはり撮りっぱなしです。
確か90年代に入ってからようやくテレビCMで、「撮りっぱなしの映像を観させられる事ほど、辛いことはありません」というキャッチで、編集に特化したAV機器を宣伝していました。まぁ、実際には撮影よりも、編集の方が遙かに時間がかかるんですがね。
このSONY SLV-7でビデオ編集をやっていた人、どれくらい居たんだろ。
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ビデオ編集は経験ありませんが、高校生の頃、文化祭で上映する映画を作るため8mmフィルム(8mmビデオではありません、銀塩フィルムです)の編集をやりました。それ用の器具を用いて1コマ1コマを目で見ながらいらないコマを物理的に切り取り、専用のセロテープでつなぐという地道な作業でしたが、フィルムの「切った張った」ですので当然画質の劣化はありません。
もっともタイトルや字幕を撮影画面に後から入れることは不可能で、タイトルや字幕だけのコマを撮って前後に挿入するのが精いっぱいだし、音声トラックもないのでカセットテープで別に流したりと、まあのんびりしたものでしたね。
投稿: ほーほ | 2014年8月29日 (金) 21時55分
> ほーほさん
其れ、うちにもありました。父は記録に残すマニアだったので、8mmフィルムもよく撮っていました。3分間を撮ると現像に出して、自宅で映写会。そして編集用のカッターとテープ。
ビデオ購入後は、8mm映写機からのビデオ・ダビングもしました。画用紙等に小さく映した映像をビデオ・カメラで撮るというやり方。それでアフレコなんかも。
投稿: ていほう | 2014年8月30日 (土) 23時10分