北村聡バンドネオン・ソロ・リサイタル
小松亮太君をして「正確無比のBandoneon奏者」と言わしめた北村聡君。彼のソロ・リサイタルを聞いてきました。
これは会館主催のコンサートのようで、
今回が200回目だそうな。
恐らくこの企画の固定ファンもいるのでしょうけど、
それにしたってBandoneon Soloのコンサートで、
小ホールクラスを満席にするってのは、色々な意味でスゴイ事です。
尤もそれは小松亮太君の一番弟子とも言われ、オペラシティの人気企画「B→C」にも出演、スタジオ・ワークからライブまでこなす実力派、北村君だから出来ること。
また、他のコンサートのチラシが挟み込まれていましたが、彼がサイド・メンとして関わるバンドがいくつも! 言ってみればロック・バンド4つ並べたら、ギタリストみんな同じでした、みたいな事ですよ。
MCでは彼のBandoneonとの出会いを語っていましたが、初めて生で聞いたBandoneonとしてアタシの名前を出してくれました。会場でテーホーを知る人なんぞ、五指に余らないのに(涙)。ちなみにアタシが聞きに行っている事は、その時点では知らないんだよね。
プログラムは前半Tango。後半はClassicの曲から現代曲までバラエティに富んだもの。来ていたお客さんの中には、「一部も良かったけど、二部の方が良かった」という人も。恐らくTangoファンではない人でしょう。
時代は変わったというのでしょうか。日本で、しかも日本人が、Bandoneon Soloでこれだけ濃い内容のコンサートが出来る。彼は間違い無く、日本のTango史を塗り替えています。
アタシもビッグな人から無名の人まで、様々なアーティスト、プレイヤーを見てきましたが、北村君のような人を「才能がある」というのでしょう。彼がBandoneonを始めたのは大学生のときです。彼の年を考えれば、楽器のキャリアは決して長くはありません。そしてその才能を開花させる努力を惜しまず、日夜励んだのでしょう。更に単身ブエノスアイレスに留学。日本人離れしたテクニックと音楽性を身につけ帰国。
ま、どんどん次の世代が育っているということ。アタシも身の振り方を考えにゃいかん。
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