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2016年4月10日 (日)

Lost chords concert

 大学の同期で同じ茨城県人。しかも同じ土浦市民! Clarinet奏者の好田尚史(よしだたかし)君のコンサートに行って来ました。

Lostchords まずビビるのはコンサート・タイトル。

「Lost chords」です。

chordsは和音、広義には和声や調性、

言ってみれば通常我々が親しむ音楽の根幹の1つを意味します。それが「Lost」って事は...!? 副題にも「harmony-rhythm-melodyの距離、均衡」とあり、かなり難解なコンサートになる雰囲気。そして「Pert-Berg-Berio-Monk-Shorterを通じて」とありました。これらは作曲家を列挙していますが、実際のプログラムでは全員はいませんでした。しかも綴り、間違ってる...。

 まず冒頭にPert、いや正しくはPart。アルヴォ・ペルトという作曲家で、日本にもファンはいるのではないかと。啼鵬も大学時代に彼の作品を演奏した事がありました。正直、立派なホールで聞くよりも、今回のような会場(後述)で聞く方が、より彼の音楽を感じられるかも知れませぬ。いきなり今回のコンサート・コンセプトに引き込まれました。

 今回のコンサートはBrahmsの「Clarinet Sonata No.1」の第2楽章をコンセプトの主軸に据え、「chords」をキーワードに、直接的、間接的に関わる、様々な曲を並べたプログラム。アタシはこんなに楽器がデキます、こんなスゴイ曲も弾けます的なリサイタルと違い、音楽を特定のテーマをもって探求してみる、非常に面白いものでした。もちろん彼はテクニシャンですし、それぞれの曲の演奏の完成度が高い事は言うまでもありませんが、それよりも何よりも、音楽を特定の切り口で聴く面白さを十分に堪能出来るものです。

 圧巻は休憩前のMonk「'Round Midnight」。失礼ながらこのJazzの名曲を、単にPianoとClarinetで、Jazzミュージシャンの誰もがやるように演奏するのかと思いきや、Bass Clarinet Solo! この演奏には圧倒され、かつて一緒に演奏した友の成長、いや、元々そうだったのか、とにかくこの1曲で好田尚史君の全てを知る事が出来る、テクニック、音楽性共にハイレベルなもの。正直、やられました。

 また後半のBerio「Sequenza IX」が聴けたのは嬉しかったですね。様々な楽器のために書かれたセクエンツァ・シリーズ。実のところ、なかなか生演奏では聴けませぬ。演奏する側も相応の覚悟が必要なので。啼鵬が初めて聴いたのは20年ほど前。「Sequenza VIIb」という、元々Oboeのために書かれたものをSoprano Saxophoneでやったのを。当時東京芸大別科にいた原博巳君の演奏は圧巻で、初めてこの曲に触れた演奏が原君で良かった、と思ったものです。

Lostchords1 ところで今回の会場。

アタシの家から近い喫茶店なのですが、

いつも前を通ると門は閉まっているし、

そもそも喫茶店と知ったのもつい最近。ステージの先には水のある風景。その先には筑波山。単に名曲コンサートをするも良し、今回のようなコンセプチュアル・コンサートなら尚良し。難を言えばアクセスか...。

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コメント

あわわ。私的には、一番苦手な部類のコンサートかも。。。(聴く前から腰が引けそうな感じです。)

ベリオ作品も、巨匠ブーレーズが鬼籍に入ってしまい、なかなか普段から聴けることは、ますますなくなるかもしれませんね。(今なら追悼CDでの販売はバンバンやっているかもしれませんが…)

スペルの間違いはご愛嬌ですかね。印刷屋のミスかもしれませんしね。かくいう私も高校生の時の定期演奏会で作成したポスターの協賛してくれた団体が、〇〇協会だったのですが、それがアーメンの教会になってしまっていて、冷や汗をかいた記憶があります。(貼り出す前に気付いて、全部作り直しを命じましたが…)

> 語る会さん
 アハハ、本当のLost chordsの曲はBerioくらいなもので、あとはバリバリの調性ものでしたよ。冒頭のPartなど音の並びだけで言えば平易なものです。そこにどう哲学とか、深い意味を感じるかは聞き手次第ですが。

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