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2017年4月 5日 (水)

名機列伝:Roland MT-32

 梯郁太郎氏を偲んで。

 

 Roland党の啼鵬が手に入れた機材の中で、思い出としても、マシーンとしても良かったものがこの「MT-32」。元祖ではないにしろ、1台で複数パートの音が出る音源モジュールとしては、パイオニア的ポジション。8パート+1リズムで¥69,800という価格も、当時としては「おぉ!」って感じで、例えて言うなれば、初代SUZUKI ALTOの47万円という驚異的な価格に似ていまする。

 

Mt32roland 何年ぶりでしょ。

 

ちゃんと電源も入りました。

 

...って、あまり意味はありませんが。

 

 DTMパッケージにもバンドルされましたし、恐らくRoland製品の中では、最も売れたマシーンの1つかも知れませぬ。競合各社で類似品、派生品もたくさん出ましたが、そんな中にあってもこのMT-32、更に挙げるならばSound Canvas SC-55は、DMT史に燦然と輝くマシーンであることに異論を挟む専門家はいないでしょう。

 

 故に熱く語るオーナーもいると思うので、詳しい話はそちらに任せるとして、先ほどしれーっとスルーしてしまいましたが、昔の電子楽器。単音しか出せず、和音が出せる事自体が「ウリ」でした。MT-32は最大32音が同時に。最大8音やら16音などと言っていた時代なので、32音はかなりの進歩。とは言え、32音出せる音色は限られているのですが。

 

 ホントMT-32とは相当遊びましたし、勉強になりました。色々な意味で。サンプラーでは無いので、リアリティの無い音もありましたが、それでもこのLA音源。YAMAHAのFM音源よりも啼鵬的には「使える」音が多く、仕事でもどれほど助けられたか。

 

 後にこの業界、音色の規格統一がなされ、GMやらGS、XGと言った面白味で言ったら薄れたものにシフトしていきます。それらはリアリティを追求したものが多く、オーケストラ等の実在する楽器の音色が殆ど。しかし生楽器としては存在していない、シンセサイザーの音色という点では、MT-32の内蔵音源。今でも通用するものがあると思います。

 

 う~む、こうやって書いてくると、久しぶりに使ってみたくなってきた...。

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