2017年は委嘱の年
作曲家であれば曲を書くのは当然なのですが、この作業にも何パターンかあります。大きく分ければ2つで、依頼されるのか、そうでないか。
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依頼される場合
委嘱作品と呼ばれるもの。編成や楽曲規模は提示されるも、内容としてはお任せが殆ど。
劇伴など、いわゆる主旨が既定されているもの。
依頼でない場合
色々な意味で本当に書きたいもの。
依頼でもなく自発的でもない場合
作曲科の課題など
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依頼でない場合は、自演するならともかく、他人に演奏を頼まなくてはならないとなると、初演の当てもありませぬ。ちなみにアタシが近年作曲した「Euphonium Concerto」は委嘱作品ではなく、勝手に作曲し、Out of the Standardの牛渡克之氏に初演を強要。その後CDにも収録して頂いた、という経緯がありまする。
前置きが長くなりましたが、啼鵬にとっての2017年。珍しく委嘱作品が3作品も。しかもその全てが今年6月に初演。どれも高校生の団体なのですが、
ちょっと冒険的な作品に仕上がったので、
かなり手こずっている模様。
おっと、写真のBandoneonの入った編成は、その委嘱作品ではありませぬ。別の編曲作品。
恐らく今回書いた作品の中では、相対的にみて一番難曲かも知れませぬ。しかしこのBlogの熱心な読者諸君がご存じの通り、啼鵬は「ムズカシイ曲」を書くのが信条ではなくて、「彼らならば」というイメージの上にクリエイティブな作業をしておりまする。
実は今回の3作品の中で、唯一世界初演に立ち会えない曲。成功を心よりお祈りしております。
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