真の出藍の誉れ
以前、我がたくみスタジオ卒業生が、東京藝大作曲科に於ける、スゴイ賞を受賞した記事を書きました(2016年7月28日参照)。しかしながら門下生と言っても、彼には受験生時代にその対策を施したに過ぎず、弟子というにもおこがましい。
今回はテーホー的には直系になる弟子の話。その名を西嶋徹君という。インスト・ファンでこの名を知らないのは、モグリだろうね。アタシが初めて彼と会ったのは、葉加瀬太郎さんの現場。同い年でJazzもTangoも、いや話を聞けばViolinも弾いていて、オケもやっていたって言うじゃない。今やライブやレコーディングのセッションには引っ張りだこ。
太郎さんのツアーを一緒に回ったり、個人的にも結構仕事を頼んだり。そう、NHK朝ドラ「てっぱん」にも参加してもらっているし、笹本玲奈さんのバンドでも音楽監督啼鵬の右腕として、なくてはならない存在でした。
そんな彼が「和声を習いたい」と言っていました。かなり前から。そして近年ようやくレッスン開始。彼だって忙しいだろうし、1~2回解説でもして「あとは自分で出来るっしょ」みたいに放置プレイになるかと思いきや、定期的に通って来ました。もう1年以上も。
ホント勉強熱心だし、毎回課題も多くこなし、気が付くと今まで教えた和声の生徒の中では、一番ハイ・レベルなところまで進みました。
もともとセンスは抜群だし、
そこに和声学が身につけば鬼に金棒。
う~む、こりゃとんでもないライバルを育ててしまった? いや、そうではないのです。啼鵬としては、これでようやく自分のスコアを引き継ぐ人材が現れたってコト。いや、同い年ですが。そして其れは心強い理解者であり、アタシが苦しみながらも生み出した音楽を、隅から隅まで分かってくれるヒトってことね。
そろそろテーホーも身の振り方を考えにゃ。
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