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2018年6月15日 (金)

40秒の連弾

 先の4番トロンボーンの事例(2018年6月13日参照)から、そう言えば出番の少ないパートとして思い出したのが、「白鳥」で有名なサン=サーンス作曲の、「交響曲第3番」。「オルガン付き」という副題が付いていて、文字通りOrganも入るし、Pianoも入る。木管楽器もそれぞれ3人ずつ必要という、大規模な曲。ま、長さはさほどではありませんが。

 そんな大がかりな曲ですが、サン=サーンスの交響曲の中では、最も演奏されている曲の1つ。もちろんOrganは、古い小学校にある足踏みのではなく、教会にあるようなでっかいPipe Organでなくてはなりませぬ。

 で、その中で、どなたの出番がイチバン少ないかと言うと、2人目のPiano奏者。

Saintsaens3変な書き方ですが、

Pianoパートはほんのチョットだけ、

連弾になるのです。

写真のゴチャゴチャ書いてある部分。パッと見1人では弾けない事くらいは想像つくでしょ。これは1台のPianoを2人で弾きます。

 しかしこの2人目。出番はココのみで、約35分の長さのうち、弾くのは僅か40秒にも満たない...。尤もその後、(1人目も)Pianoの出番は無く、2人でここでフィニッシュ。

 ちなみに全体の中のPianoとしてみれば、目立つ箇所もあって、さながら協奏曲のようにも聞こえまする。しかし前述のように、連弾をしたら出番は無くなるので、ド派手に終わる最後も、見ーてーるーだーけー。

 そうそう、「巨人」の謎の終わり方(2018年6月14日参照)と比べれば、こちらはPianoと音程のつかない打楽器以外、全員で演奏しておりまする。

 ま、仕事で曲を作る場合、いくらイメージに無くても、大人の事情で「この楽器も加えて」とか言われ、無理矢理楽器が増える事も少なくありませぬ。最後だけ休む「巨人」のTrombone,Tuba、「オルガン付き」のPiano。何か(大人の)事情があったに違いない!

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コメント

どこのプロオケとは言いませんが、最後のド派手なトランペットを見事に外して、下にうつむいてしまった奏者を見たときは、軽く殺意を覚えました。(しかもリベンシするわけでなく、そのまま終わるという、ありえない展開だったし…)

少ない出番と言えば、ドヴォルザークの名曲「新世界より」のチューバパートは8小節だけの出演です。しかも2楽章だけ。あまりに暇で、あとの楽章を楽器が大きいことを良いことにうっかり眠ってしまい、友人から「チューバが変なリズムを取っていた」と、指摘されたことがありました。

> 語る会さん
 アハハ、新世界のTubaはこのテーマの定番です。当然このBlogでも取りあげる予定でした。もう少しとっておきましょう。他にも探してみますので。

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