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2018年6月30日 (土)

Socius Clarinet Ensemble's Family Concert 2018

 このところ人のコンサートを聴きに行く機会が多く、それは啼鵬も心の余裕が出てきた表れ。大事です、我々の稼業。人の演奏を聴くのは。

Sociusfami2018 今回はSocius Clarinet Ensemble

茨城県西地区を中心に活動しているグループで、

アタシも何度かご一緒させて頂いておりまする(2016年1月31日参照)。

会場は8割方埋まり、

多くは学生さん。

Sociusの美しい音色は、

同じアンサンブルをする人にとって、とても参考になるでしょうし、刺激にもなるでしょう。

 そしてSociusと言えば、その質の高い編曲。Sociusを知り尽くしているスコアラーが、緻密な譜面を書き、また其れに応えるSociusのメンバー。合奏団の形態としては理想的な形。今回もその良質なスコアに基づき、彼女らの技量、音楽性が遺憾なく発揮されておりました。

 そして第3部はリクエスト・コーナー。何と会場に投票板が設けられ、その場で集計したもの上位4曲を演奏。当然何が選ばれるか分からないので、候補曲の何十曲も練習しておかなくてはなりませぬ。こりゃまたスゴイ。

 興味深かったのは、それぞれの曲が「テクニック」「面白さ」「認知度」「緊張感」「ソシアスメンバーのやりたい度」の5項目がグラフになっていて、一目で分かるのですが、投票によって選ばれた曲は、「ソシアスメンバーのやりたい度」の高い曲が1曲も入っていなかったってコト...。

 つまりはメンバーがやりたい曲と、客の聞きたい曲は全く一致しない。う~む、恐らくコレはプロ、アマ問わないんだろうな。啼鵬が主宰するグループでは、努めて大衆的な方向性にプログラムを組んでいるつもりですが、それでも恐らく「もっと○○なのが聴きたい」なんて事もあるのでしょう。

 皆さん、お疲れ様でした。

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コメント

演奏する側とお客の間での感覚の違いというのはよくありますね。
私も、音楽祭の企画をする中で、集まる面々はそれなりにクラシックの詳しい方たちが大半を占めます。
そういう中で曲の選定をすると、どうしてもマニアックなものにいきがちです。
(いや、クラシック好きな面々には、ごくオーソドックスなんでしょうが…。)
私は選ぶ際の選定としてこだわるのは、自分がいわゆるビギナーだったら、どんな曲を聴きたいかがポイントになります。
これまた難しいのですが、例えば中学生がいきなりブルックナーとかにはハマらないでしょ?という視点から見るようにしています。
私だって、小学校の音楽の授業で記憶に残っているクラシックなんて、ほとんどなかったですから。感覚を麻痺させないというのは、お客側の視点に立った場合、限りなく重要なことではないかと思います。

> 語る会さん
 選曲は難しいです。私は仕事での選曲もしますが、アマオケに参加もしているので、そちらでの選曲にも間接的には関わっています。
 仕事の場合は、当然お客さん目線での選曲です。Tangoであれ、Classicであれ、やはり「理解しやすい」というのが前提になってきますね。
 アマオケの方は団員投票と管楽器の編成で決定。そこにはお客さん云々は基本、ありません。
 聴衆は様々です。初めてオケに接する人から、語る会さんのような耳の肥えた人まで。聴衆全員を満足させる選曲、演奏はまず無理でしょうね。

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