多感な時期に出会う曲
今では大好きな曲も、「初めて」聴いたときにはどう思ったか。もしくは初めて演奏したときには? 四半世紀以上のオケ歴をもつ啼鵬が、若い頃にこの曲に出会って良かった!と思うのが、Tchaikovskyの「交響曲第5番」。Tchaikovskyの管弦楽曲では、バレエ音楽や「悲愴」には知名度で一歩譲るも、プロ、アマ問わず最も演奏されている曲の1つ。
今でも在籍している土浦交響楽団で、高校3年生のときにViolaで演奏。その後、ContrabassやVioloncelloでも演奏する事になるのですが、ティーンエイジャーだったアタシは、この曲に心酔し、夢中になって弾いたものです。そして前後して書いた芸大附属高校の公開実技試験の曲。クリソツ...。
何しろ好きすぎたもんですから、そのピークを過ぎると逆に、安易に聴けなくなり、しばらくは遠ざかっていた事もありました。
今回の信州総文祭で、
我ら茨城代表の子達が演奏する曲を選曲。
それがElgarの「Serenade for Strings」。テクニック的にはそんなに難しくないし、手頃な長さなので、割りとよく演奏されますが、Elgar作品に時折ありがちな、実に内向的な曲。故に聴き手に良さを届けるのが困難。アタシもたくさんの演奏を聴いていますが、正直なかなか名演に出会えませぬ。
唯一良かったなぁ、と思えたのは現芸大学長の澤和樹先生が指揮した学生の演奏。先生の弦楽器奏者ならではの解釈から生まれる音楽は、内向きの弦セレを見事に聴衆の心に届けました。
内向的な曲というのは、「聴くだけ」では分からない、「弾いて」みないと分からない部分が多く、変な言い方ですが「参加型」の曲。なので今回の弦セレで、高校生諸君にElgarの思いを感じて欲しいんだけど、なかなかムズカシイかなぁ。
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私もチャイコの5番は大好きな曲です。
実は生で聴いた感銘よりも、CDの方に良い演奏が多すぎて、生でこれだ!というのに出会えていない稀な曲かもしれません。
賛否両論はありますが、バーンスタインの後期のニューヨークフィルが好きでした。
枯れた演奏というか、「枯淡の境地」という言葉がピッタリの演奏だと思います。
アグレッシブな演奏だとすると、ゲルギエフのウィーンフィルですかね?
オケ奏者としても演奏しましたが、チューバ奏者的には、ロシアの曲はやりがいのある曲が多いですよね。チャイ5も好きですが、シェエラザードも好きな曲の一つでした。
弦楽アンサンブルは、確かに絶対にこれ!という演奏がないのも判るような気がします。ある意味、水準以下でCDに残す奏者は少ない気がします。そして、オーケストラに比べて、なかなか生演奏を聴く機会が少ないのも事実。(都会なら別でしょうが…)
私の地元の音楽祭でも、アマチュア参加のプログラムでエルガーは取り上げていました。やはり時間的な要因と難易度の問題から言って、適切なプログラムだと選曲した担当者が話していました。
音楽として感じるというのは、難しい要因かもしれません。吹奏楽をやっている子に話すときも「演奏」とは「演じて奏でる」のであって、どんなに優れていても「奏でる」だけでは感銘を得ることは出来ないと、よく話したことがあります。
投稿: 語る会 | 2018年7月 7日 (土) 10時43分
> 語る会さん
学生時代、スヴェトラーノフ=ソビエト国立の演奏をオーチャードで聴きました。芸大にチェリビダッケが来て講習会をしたときもチャイ5でした。尤もそのときは冒頭のテーマで何十分と時間をとっていて、そこ以外聴けませんでしたが。
高総文祭で全国の高校生の演奏を聴いていると、選曲はやはり派手目な曲が多いです。中には地味なドイツものをしっかり聞かせる集団もいますが。やはり指導者に依るところが大きいでしょうね。
投稿: ていほう | 2018年7月 7日 (土) 14時59分
そうそう、生演奏と言えば、私チェリビダッケ&ミュンヘン・フィルの演奏会のチケットを購入できたのですよ。曲目はベートーヴェン・5番とチャイコフスキー・5番というプログラム。
ウキウキ待っていたら、「来日中止のお知らせ」なるハガキが届いて、結局演奏会は幻になりました。
この時の演奏会ほど聴きたかったのに聴けなかった演奏会はありません。
もっと早くにチェリビダッケの存在を知っていたら、ブルックナーシリーズとか聴けたのにと思うと、残念で仕方ありません。
投稿: 語る会 | 2018年7月 9日 (月) 10時27分
> 語る会さん
多くの方がその演奏会を楽しみにされていた事でしょう。
チェリビダッケの公開講座。当時の私はその価値を知らず、冒頭を何度もやっているだけなので、しばらく聴いて去ってしまいました。
価値が分からない事ほど不幸な事はありませぬ。
投稿: ていほう | 2018年7月 9日 (月) 10時56分