MUSIC CROSSROAD
以前Out of The Standardにも参加して頂いた、Saxophone奏者の田村真寬さん(2010年12月21日参照)。OTSは大和田雅洋さんの代役で出演して頂きましたが、単に名前が「まさひろ」で共通しているからではなく、雅兄上のお弟子さんなんですよね。今回拙作「Rhapsody」を演奏して下さるので、聴きに行ってきました。この曲、OTSのレコ発ツアーでも演奏。色々大変な曲です。
「Rhapsody」は元々、Violin,Clarinet & Pianoに書いた曲。OTSの編成の他、Saxophone奏者2人でやるバージョンも。その雅兄上と田村さんが演奏するために編曲したのですが、恐らく今回はいつもと違うパートを吹かれたのでは?
そしてもう1人のSaxophone奏者は、正統派Jazz Menとでも言いましょうか、浜崎航さん。そう、今回の演奏会はClassicとJazzという、異なるジャンルの人達が共演。PianoもClassic代表は大野真由子さん。昨年OTSとご一緒させて頂きました(2018年2月4日参照)。Jazz代表は松本茜さん。
拙作「Rhapsody」に戻りますが、曲調がFusionな感じなので、正に浜崎さんのような方が吹いて下さると、チョー格好いい!...のですが、譜面問題。1年分の音符を読んだのでは?というくらいの、たくさんの音符、音符、音符。ホント、ごめんなさい、じゃなくて譜面なさい。
しかしながら、いざ演奏を聴いてみると、やはり思った通りの素晴らしいプレイ。更に驚いたのは、アタシの書いた譜面を忠実に演奏して下さっていた事。ad lib.でもOKな箇所があるので、てっきりそこはご自身の、啼鵬の書いたフレーズよりも、遙かにカッチョイーSoloかと思っていたのですが。
そういった部分に、浜崎さんのプロとしてのスタンスを感じました。そしてJazzという音楽を、ずっと誤解していたように思います。彼らはad lib.を好き勝手にやっているのではなく、あくまで「曲の魅力を」ad lib.によって表現しているのです。でなくては、今回の「Rhapsody」、譜面に忠実に演奏しようなんて思わないでしょう。「曲の魅力を伝える」という点では、JazzもClassicも変わりありませぬ。「Jazzに名曲なし、名演あるのみ」とか言われますが、曲は大事です。
演奏して下さった皆様、有り難うございました。そしてお忙しい中、お越し下さいましたお客様、有り難うございました。
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