« あの日のオーケストラ | トップページ | そのオーケストラの人 »

2020年10月 4日 (日)

最速仕事

 Bandoneonの録音仕事は、学生時代から。Saxophone奏者の須川展也氏の「Cafe 1930」というアルバム。1995年の2月なので、大学3年生だったか。そしてスタジオの仕事は、あまりよく覺えていないのですが、恐らく大学を出て間もなくの、宮川彬良さんの関係。以来、名前が出たものから出ないものまで、大小様々な仕事をしてきましたが、今回は記憶に残る仕事かも知れませぬ。

P_20201004_132101_bf 今年知り合った、同じ大学、学部、学科の後輩、高田龍一さん(2020年2月26日参照)。実は今回で3回目になるのですが、2曲の録音を20分程で終わらせてしまいました。

 これは高田さんのスコアが仕事をスムーズにした、と言っても過言ではなく、我々書き手というのは、楽譜のみならず、現場の士気も左右します。若いうちには、やたら自分を表現しようと、複雑なスコアを書き、その複雑さでもって暗に自分を誇示するワケですが、概してそういうスコアは、現場を困らせる事が多々。

 ...って、アタシがそうだったから、こうして言えるのですが、もし自分がプレイヤーでなく、書き専門だったら、未だに難しいスコアを自慢気に書いていたんだろうな。

 高田さんのように、現場を知り尽くしている人のスコアは、シンプルに見えて実は奥が深く、そして愛されるものです。

« あの日のオーケストラ | トップページ | そのオーケストラの人 »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

かつてサントリーホールのステマネだった宮崎隆男さんが書かれた本でも、作曲家の中にはやたら打楽器を使いたがる方がいると書かれていました。それも僅か数小節のために、こんな特殊な楽器要ります?的なことも…。
気付かれているだけでも、ステマネ泣かせではないと思いますよ。
きっと、気付いていない人は、色々アドバイスを受けても、聞く耳を持たないでしょうしね。

> 語る会さん
 現代音楽のオケでは打楽器は必須。それはMahler辺りに源流があるような...。しかもその打楽器達も、通常の使われ方でない場合もあったり!?
 でもある意味そういう事って、豊かな音楽の象徴だったかも知れません。この状況と今後の事を考えると、現代音楽というジャンル自体、今後どうなっていくのでしょう。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« あの日のオーケストラ | トップページ | そのオーケストラの人 »

2025年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ