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2021年8月20日 (金)

マッキントッシュの椅子

 先日記事にした椅子の話(2021年8月17日参照)。てっきりアタシはテレビCMで見たCharls Rennie MackintoshのHill House Chairだと思い込み、そのように書いてしまいました。で、またラジオ収録をした(2021年7月15日参照)カスミつくばセンターに行ってみると...!?

Willowchair2 あぁ、やっぱりCharls Rennie Mackintosh。で、Willow Chairだって。え? ウィローチェアって、今回の件で知ったのですが、もっと幅が広くて、座っている人を囲う感じの...と思って調べていくと、あるではないか! コレと同じのが。

 つまりHill House Chairではなく、Willow Chairってワケね。1903年の作だそうな。有名なHill House Chairの翌年ですか。

 一応同じ人の作だったのですが、現場のセッティングをされたときには、この札が別の場所にあり、よく確認もせずに記事にしてしまいました。申し訳ありませぬ。

Hillhousechair_20210820225501 で、まだありやした。こちらは同じMackintosh氏のHill House Chairということに。なんか、有名なハシゴみたいな背もたれとは違いますが、それでも背もたれは高い。

 ま、このカスミ本社ビルには、何気なく著名な作家さんの美術品が飾られております。これらの椅子もその一端。毎日人がたくさん出入りしますし、場合によっては海外からのお客さんもいらっしゃるのでは? そういった方々にこの会社がどんな会社かってアピールするには、素晴らしいことです。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

さっそくのご確認結果ですが、「ウイロー・チェアー」というのが意外でした。初めて知りました。この椅子、実は蔵書の最強ツール「名作椅子大全(新潮社)」に載っていたのですが、ウイローシリーズはノーマークで見落としました。有名なラウンド・バックのアレの印象が強く、ハイバックは無さそうだと。先入観はダメですね。
あらためて読むと、「ウィロー・チェアー」は、ウイロー・ティールームという店用にデザインされた椅子で、各部屋ごとに異なる多くのバリエーションがあるそうです。しかし、名称は全て「ウィロー・チェアー」。部屋名、またはNo.で区別され、ていほうさんが座ったのは、デラックス・ルーム用です。
また、同様にヒルハウスシリーズも依頼主の要望に合わせて、何種類か製作され、写真のヒルハウス・チェアーは書斎用。やや低めで、代名詞「ラダーバック」の背もたれではなく、机のデザインに合わせた縦桟形状になっています。現在もスペインのB.D.E社で商品化されているとのこと。
名作椅子の中でも、やや渋めのレアーなバージョン、これらのコレクションを持つカスミつくばセンターは、やはりタダモノではないです。ていほうさんの意見に同感で、いつか見学に行ってみようと思います。

> 茶房「和」亭さん
 つまり依頼主も一律にコレ、とオーダーしたのではなく、部屋に合わせて恐らく抽象的なイメージを提示したとか。それに応える作家さんも凄いですし、それがこうして時を超えて注目される。まるでそれは、何百年も前に書かれた曲を、今の時代の人が演奏するに等しいです。
 形あるものなので、いつかは壊れるかも知れませんが、デザイン自体は残ってこの先も愛される事でしょう。

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