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2022年2月 8日 (火)

Tanti Anni Prima:Janne Tateno,Izumi Tateno

 新譜、という言葉もジャンルによっては大分使われなくなりました。音楽を形にする媒体がレコードからCD、そして配信と変化しているので、一頃よりアルバムの発売が減ったからです。

Tatenoduo それでもClassicはまだ「アルバム」という形が変わらず続いているかと。今回ご紹介するのは、左手のピアニスト舘野泉先生と、ご子息ヤンネ舘野さんのDuoアルバム。先月に発売されたばかり。つまりは新譜情報(懐かしい単語)。

 アルバム・タイトルにもなっている「Tanti Anni Prima」はPiazzollaの曲で、知名度を上げたのは近年と言っても過言ではありませぬ。何しろ90年代のピアソラ・ブームのときにも、頻繁に演奏されたとは言い難く、その後大分経ってから楽譜も出回り、演奏されるようになりました。

 ちなみに広島在住のギタリスト、徳武正和氏とアタシで作ったアルバムも「Tanti Anni Prima」。

 タイトルの説明だけで長くなってしまいましたが、その収録されているピアソラ曲、啼鵬が編曲しております。仕事としてはもう10年ほど前のもの。

Tejosanyamagataeki 実はViolinのヤンネさん、この前バッタリ山形駅でお会いしたのでした。思えばこの再会、ほぼ10年ぶり(2012年5月24日参照)。つまりこれらの編曲や、委嘱作品を書いたとき以来!

 そして彼にお会いするのも、今回で3回目か...。1回目は20年以上前のフィンランドで。舘野泉先生が主宰するオウルンサロ音楽祭で。2回目がその2012年の委嘱作品初演時。

 ヤンネさんは山形交響楽団で2nd Violinの首席奏者。いつかは山形で会えるかしらとは思っていましたが。

 そして肝心のCD。素晴らしい仕上がりです。

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コメント

こちらに書いていいのか悩みましたが、なおていHPから2回程、なおていFC更新希望ですが、口座失念しておりますので教えてくださいとメールを送っております。
ご確認の上、お返事頂けたら嬉しいです。

> 雅代さん
 大変申し訳ありません。直ちにチェック致します。

そのタイトル曲がよく演奏されるようになったのは、2014年の映画「エンリコ4世」日本初公開の頃からでしょうか。当時、映画を観に行って感じたのは、「オブリビオン」よりも、ストーリーの序盤で使われる「アヴェマリア」の方が印象に残った、ということでした。他の人に聞いても同意見が多かったので、日本での知名度はそんな理由かも知れません。映画音楽は、後から元の映画を観るとかなり曲の印象が変わることが多いです。それがいいのか悪いのか・・・いずれにしても新譜CDで啼鵬さんの編曲を聴いてみたくなりました。

> エルカルテート2021さん
 なるほど、確かにその時期くらいからですね。映画自体は80年代なんですが...。
 曲の性質からか、Piazzolla自身、ライブで演奏した形跡も目立っていません。生前、公の場で演奏されたのでしょうか...。古今東西の作曲家の例に漏れず、没後有名になった典型的なパターンかも知れません。

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