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2022年6月14日 (火)

B→C 243

 「ビー・トゥー・シー」という企画。バッハからコンテンポラリーまでという意味で、プログラムには必ず両方を入れる事が条件。大分前からやっていますが、243回を迎え今や人気企画。ちなみに楽器は何でも良く、かつてはBandoneonの北村聡君も出演。

Btoc243 今回は作曲家でピアニストの田中翔一朗君。彼がまだ中学生の頃に、たくみスタジオの門を叩き、一応アタシの生徒、という事になりますが、以前記事にした通り(2016年7月28日参照)、もぅ「翔一朗君の師匠です」なんて言うのもおこがましい! 今や彼は日本楽壇で重要なポジションにいます。

 というのもこの企画。単にバッハと現代の作品を取り上げればイイという事ではなく、大事なのは「B→C」の「→」の部分だと、隣に座った先輩、芸大で教鞭を執る白石光隆センセが仰っていました。

 確かにその300年ほどの間には星の数ほど曲があり、何をチョイスするかが「B」や「C」よりも興味深い。翔一朗君は演奏家、作曲家、両方の視点でもって曲を見極められる、貴重な存在。

 不思議なのはメジャーな作曲家としてドビュッシーやラフマニノフなどの曲が入りましたが、その他の比較的新しい作品に囲まれると、普段それらを単体で聴いている印象と、大分変わること。

 もはや演奏家の腕前云々という演奏会ではなく、プログラムこそが重要視されるもの。様々な楽器、様々な道を辿って音楽家になったアーティストが、どうプログラムを組むのか、こんなに面白い演奏会はありませぬ。

 客席もほぼ満席状態で、現代音楽主体のコンサートとは思えない活気。そう、今回は割合でいくと現代音楽の方が多く、啼鵬のフィールドである商業的な現場とはかけ離れた雰囲気。客層も同業者といった業界人が目立ちましたが、いわゆる音楽ファンの中でも極々少数派でしょう。そしてここでしか聴けない曲の数々。翔一朗君の快演、いや怪演というに相応しいスゴい演奏。

 現代音楽のコンサートで感動して帰るのは久しぶり。この世界に希望がもてる演奏会でした。そして名企画「B→C」の今後に期待。拡大企画で指揮者、オケも交えてなんていいんじゃない?

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コメント

白石光隆さんと言えば、私ピアノを聴かせていただいたことがあります。
それもソロではなく、伴奏ピアニストとして。かつて、クリスチャン・リンドバーグのトロンボーン演奏会で聴きました。曲目はソロ・トロンボーンで演奏する「展覧会の絵」。さすがにアルト・トロンボーンを併用しながらの演奏でしたが、驚愕の演奏会だったことが忘れられません。こういう演奏会の伴奏ピアニストって、本当の腕前が試される感じがして、お二方とも素晴らしいと印象に残っています。

> 語る会さん
 シラさんはSoloでも素晴らしいのですが、伴奏ピアニストとしても、とても信頼されている方です。
 クリスチャン・リンドバーグは芸劇で佼成との共演を聴きました。もはやTrumpetのようなテクニックで驚愕しました。後にアタシの編曲作品を指揮して下さるとは夢にも思いませんでしたが。

おっと、それは存じ上げませんでした。
確かに、リンドバーグは指揮活動にも力を入れているとは聞いていましたが、まだ拝見したことはないのです。

まあ、地元に来ることは、一生ないでしょうから、YouTubeで探してみるのが、ベターかもしれませんね。

> 語る会さん
 このBlogで記事にしております。2013年4月6日の記事をご覧下さい。

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