ヴィーヴ!サクソフォン・クヮルテット リサイタル Vol.19
結成23年ですって! 啼鵬とVive! Saxophone Quartetとの付き合いも、そこそこ長いのですが、まさかそんなに経っていたとは。以前伺ったときは何回だったのか。
今回のプログラムで啼鵬が一番期待していたのは、Piazzollaの「Tres Piezas Para Orquesta de Camara」。Tangoに関わって40年近く。Piazzollaを知って30年以上のアタシでも、知りませんでした。オリジナル編成ではないとは言え、恐らく日本初演になるのでは?と思い、楽しみにしていたのですが、なんと取り寄せた楽譜が間に合わず、今回は見送ると。海外発送ですからね。珍しい事ではないのですが。
そして作曲家啼鵬としては、やはり日景貴文氏の新作が最も興味のあるところ。Jazzの有名曲を元に60年代、70年代によくやられていた、サウンド・エフェクトの手法。当時、電子的に音を加工するのが流行っていて、現代音楽作家はこぞってその手法でもって曲を発表。今回は其れをアナログで再現した形。ディレイ、シーケンス、ピッチ・シフトといった、電子音楽ではもはや古典的なやり方ですが、それをSaxophone Quartetに置き換えたところが面白い。微妙にピッチをずらして、モティーフを木霊させる部分など、限界まで奏者同士の間隔を離して配置したりすれば、更に効果的に演奏出来たのではと思いました。
失礼ながらこれまで日景氏の作品を聴いた事がなく、今回初めて拝聴。相当な筆力の持ち主と感じました。経歴には啼鵬の1つ上の先輩、川島素晴先生に習ったと。そりゃ最強だわな。レジェンドですもん、川島さん。
さて、この公演でチラシが挟み込まれていましたが啼鵬、Vive! Saxophone Quartet、更にFigur Saxophone Quartetの皆さんと共演する事に! 乞うご期待。
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