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2022年12月13日 (火)

再会のSteinway

 Sonor Clarineet Ensembleのホームとも言うべき公民館ホールは閉鎖されたため、今年は文化会館で。

Iidabunkapiano Steinway & Sons D-274。恐らく大ホールにあるSteinwayは、ほぼこのモデルではないでしょうか。Sonorが文化会館で演奏するのは初めてでは無いので、啼鵬もこの楽器は弾いた事があり、言ってみれば再会。

 とは言え、最後に弾いたのもいつの事だったか...。音色は柔らかめで、Clarinet Ensembleとの親和性は良いですが、啼鵬が出したい音が自在に、というワケにはいきませなんだ。

 普通に弾けばソフトな音色。それはイイとして、アクセントとしての硬めの音色が出せませぬ。アタシのタッチが弱いのか、それともチューニングの問題なのか...。

 ただこの楽器は、Sonorとの初共演のとき(2005年10月30日参照)にも弾いているので、弾いている回数で言えば多い方ですか。次に弾く機会があれば、もう少し操れるかしらねぇ。

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コメント

スタインウェイ特有の軽く柔らかめのタッチ~音の出方には慣れるしかない、との見解を著名ピアニスト発言で聞いたことがあります。
つまるところ、技量より「慣れ」の問題と、いうことなのでしょうか。
ところでD‐274といえば、水戸奏楽堂にあるD-Typeはブツブツ鉄骨フレームを持つ正真正銘のニューヨーク・スタインウェイ(1917製)です。
(小林萌里嬢はこれを演奏会で弾いた貴重な体験をお持ちのはず。)
https://www.mitosougakudou.com/instr.html
もし、ていほうさんに弾く機会が巡ってくれば、それこそ稀な、N.Y製とハンブルグ製のD-TYPEを弾き比べることになりますね。

> E.Q2021さん
 なるほど、やはりそうですか。ずっとSteinwayで練習出来る環境があれば良いのですが、そうもいきません。
 それにしても、何十年とPianoを弾いていて、今頃こういった事に気付くのも情けない話です。これまでどれだけ無関心だったか、恥ずかしいですね。

いや、恥ずべき事ではないと思いますよ。ピアノ演奏のスペシャリストは短時間アジャストメントが主な仕事で、当然それに特化した研鑚もしているでしょう。
したがって多くの楽器や編曲を手掛けるジェネラリストとは、仕事の種類・方向性が異なります。演奏会ではお互いの役割をリスペクトしあう関係ですが、ピアニストからすれば、管・弦・鍵盤に精通し、悪魔の楽器まで軽々とこなす音楽家は、より大きな驚異に感じられているのではないでしょうか。

> E.Q2021さん
 いえ、私にPianoを教えた先生を恨むワケではないのですが、今思えばただ「弾く」ことだけに終始していて、Pianoにおける音楽を、どれだけ私に伝えてくれたのか、という事ですね。もちろん受取手である私にも問題はあったとは思いますが。
 人生やり直しがきくならば、Pianoを「ちゃんと」やり直したいくらいです。

ピアノ音楽のとらえ方は人それぞれでしょうが、「ピアノ」という名称にその本質が読み込まれているように思います。
名前由来の古楽器「フォルテ・ピアノ」は、それまでの鍵盤楽器にできなかった「音の強弱をより大きく表現する」ように作られました。
原点に帰れば、強靭にも繊細にも自在に音を紡ぎ出し、その時空に遊ぶことがピアノ音楽の神髄となりましょうか。確かにライフワークに値します。

> E.Q2021さん
 逆にこれまでPianoへの関心が低かった事が、今の啼鵬の「追求」につながっているのかと思います。もっと良い音を出したい、自分の音を出したい、という欲求は、今までには無かった事です。ようやく目覚めたという感じでしょうか。

追求という意味では、私もそうでした。
あれだけの先生のもとに居ながら、パッとしない高校時代を過ごしてしまい、「どうしてもっと音楽を勉強しなかったんだ!」と、後悔したことから、自分の音楽人生が始まりました。
音楽の追求というよりも、裏方の追求に走ってしまいましたが、音楽はプレイヤーだけではない、支える人がいてこその思いがあって、あちこちへ顔を出すようになったことを思い出しました。

> 語る会さん
 その先生、私も多くを学ばせて頂いております。毎年お会いするのが楽しみなくらいです。
 更に今年は先生の青春時代の1ページが発覚! しかも啼鵬経由という、先生自身もビックリな事がありました。業界、どこでつながっているか分かりません。

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