出自不明Piano
先日お邪魔した学校(2023年1月18日参照)。音楽室で出前講座をしのですが、そこにあったPiano。
何ともレトロな雰囲気で、パット見年代モノ!?と思ってしまうのですが、 メーカーサイトを見るとどうやら現行商品。しかしながら、先生に聞いたところ、出自不明でいつこの学校にやってきたかが分からないのだそうな。恐らくどなたかの寄贈品であろうと。
少し弾かせて頂きましたが、状態はとてもイイ。聞けば昼休みにはよく生徒さんが弾きに来て、定期的に調律もしていると。きちんと稼働しメンテナンスされている。楽器の理想的な使われ方です。この日も出前講座が終わった昼休みには、生徒さんが弾きに来ていました。
最近、ストリート・ピアノと呼ばれる、タテマエとしては誰でも弾いて良いピアノが、意外と周辺の苦情で使用中止になったケースを目にしました。このBlogで記事にしたPianoもかなり制約がありました(2022年5月25日参照)。
ここに置いてある楽器は生徒に親しまれ、そして代々引き継がれています。教育現場の隠れた功労者のような気がするのは啼鵬だけでしょうか。
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こういう雰囲気あるピアノが置かれた音楽室はいいですね。教材用としては、まず選択されないビジュアルが素晴らしいです。
以前、知人宅で、これによく似たネコ足のKAWAIインテリアピアノを見ました。
奥様が子供のころ近所のアメリカ人のお宅で弾いたピアノ(たぶんウーリッツアー)が忘れられず、記憶に近いものを探したとか。
この学校の生徒さんたちも、弾いた曲とともに忘れられない楽器になるのでしょう。
音楽室を安住の地とした謎のピアノ、優れた情操教育だと思います。
ちなみに、写真のピアノにはJISマークと韓国のKSマークが付いています。このことから1997~2005年頃のSAMICKインドネシア工場製の日本向け輸出品と推定されます。
投稿: EQ.2021 | 2023年1月20日 (金) 18時44分
> EQ.2021さん
さすが詳しいですね。となると、この学校が出来た2006年当時からの住人かも知れませぬ。また統合して出来た学校なので、どちらかの学校に既にあったのかも知れませんし。
いずれにしても、今後も生徒さんと共に余生を過ごして欲しいですね。
投稿: ていほう | 2023年1月20日 (金) 20時31分