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2023年7月13日 (木)

追悼:外山雄三先生

 作曲家で指揮者の外山雄三先生が亡くなられました。

Toyamarhapsody 弟さんの外山浩爾先生が昨年12月に旅立たれましたが(2022年12月12日参照)、後を追うかのようでした。残念ながら啼鵬とは直接の関わりは無かったのですが、先生が書かれたHorn Ensemble「パッサ・テンポ」の初演に立ち会った事がありました。高校生のときに。

 なんと言っても「管弦楽のためのラプソディー」が演奏回数も多く、代表作となっていますが、指揮者としてのイメージが大きい先生は、実はかなりの数の作品を残しておられます。外山浩爾先生も「兄は自称、国民楽派だから」と仰っていました。

 ちなみにその「管弦楽のためのラプソディー」、啼鵬は高校生のときに演奏。早速スコアを購入。啼鵬が作曲家として東洋人、日本人である事を認識するきっかけとなった曲でもあります。

 作曲家で指揮者という先生のスタンスは、実は同じ境遇の啼鵬もお手本とするところが大きく、指揮をするときはいつも心のどこかに先生を思っておりました。もちろん一方的にですが...。

 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

私にとって、公私ともども最もお世話になった方でした。
可愛がっていただいたことも、大勢の中でイジられたことも、過去の思い出となってしまいました。
先生は、私の出身地近くの長野県の山に移住され、私の実家の近くのスーパーでバッタリ会ったときは、お互いにビックリいたしました。
懐かしい思い出がいっぱいです・・・・合掌

管弦楽のためのラプソディー・・・・馬子唄が聴こえてきます・・・

この度の訃報で、作曲科をご卒業されたことを初めて知りました。(勉強不足も甚だしい限りですが…)
啼鵬さんにとっては、大先輩に当たるということなんですね。
私の中では、指揮者としての認識が大きかったのですが、残念ながら一度も生演奏に接する機会には恵まれませんでした。
国内では数々のオーケストラの常任指揮者や音楽監督も経験されていたのに、勿体ないことをしてしまいました。
昨今、日本のオーケストラも格段に向上しています。地元だけでなくまた東京や名古屋・大阪といった都市部での演奏会にも触れてみたいものです。
今年まで指揮活動もされていたようで、現役として最期を迎えられたのも、驚くばかりです。合掌。

> 岩井雅音さん
 報道で「長野県の自宅で」とあり、私も驚きました。
 可愛がられた思い出、いじめられた思い出、その両方があるというのは、なかなか無いのではと思います。私もこれまでの人生で、その両方がある方は、数える程しかおりません。そしていつまでも心に残りますね。

> 語る会さん
 そうなのです。作曲家先生なのです。尾高賞も受賞されていますし。言ってみればMahlerやRichard Strauss、Boulezといった作曲家系指揮者の系譜を受け継いでいると言えるのでは?
 残念ながら私も、生演奏には接する事はありませんでした。悔やまれてなりません。

昨日のクラシック音楽館の最後の方で、外山先生の追悼特集を放送されてましたね。
ブログにも記載されている「管弦楽のラプソディ」を一部ですが聴くことが出来ましたが、これは全編を聴いてみたと感じました。

ところで、仙台フィルのローマ3部作の話は、音楽の友で読んだので覚えていたのですが、今思えば同時期に名の通った音楽監督・首席指揮者・指揮者を3人も雇っていたとは、地方オケなのに、良いパトロンがいたのかしら?と、今さらながら感じてしまいました。

> 語る会さん
 あれ?語る会さん程の方が「管弦楽のためのラプソディー」を、あまり聴いた事がなかったのですか?
 そう言えばこの曲、私はたまたまオケで演奏したので知っていましたが、海外公演や音楽鑑賞教室等では頻繁に演奏されるものの、通常の演奏会ではあまりやられないかも知れません。CDもあまり...。
 仙台フィルと言えば、今ではアイリスオーヤマですね。

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