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2023年8月10日 (木)

熟成ピアノ

 以前にも記事にしたPianoです(2020年2月17日参照)。

Img_20230810_171550467 そのときにも良い楽器だった事を書いていますが、今回調律師さんと話を。スタジオでYAMAHA CFは、なかなか見ないと。すると調律師さんも「都内ではここだけかも知れません」だって。「他はたいていSteinwayですから」

 ははぁん、確かにそうかも。しかし今回改めて弾いてみて、この楽器の魅力に気付きました。

 このCF、かなり古いです。尤もCFという時点でそうなのですが、鍵盤も大分くたびれているし。しかし前回の記事も書いた通り、楽器としての完成度の高さは、少しも色あせておりませぬ。

 むしろ古いからこそ、「熟成」されたような印象。そして弾いていて楽しい。いやずっと弾いていたくなります。あの曲もこの曲も、あの響きもこのフレーズも。

 考えてみればこの置かれた環境、楽器の痛む要素が限りなくゼロに近いのかも知れませぬ。更に言えば稼働率も良いのでしょう。メンテナンスもバッチリ。「古さ」が明らかにプラスになっておりまする。

 例えば今のフラッグシップモデルであるCFXは、何十年も経つとこのような味が出るのでしょうか。こればかりは月日が経たないと答えが分かりませんな。

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楽器」カテゴリの記事

コメント

CF写真、白鍵の変色具合が、古色蒼然としていい味が出ています。
ある調律師さんの話によると、古めのCF白鍵の人工象牙は変色しやすく、白さを保つのがとにかく困難だったとか。しかし、21世紀になって、新・人工象牙「アイボライト」が開発されると、白さの維持がとても簡単になったそうです。すなわち、変色しにくく、汚れても市販キークリーナーが使えて、いつでも新品の白さ。それでいて天然象牙並みの吸湿性と感触。・・「最近は変色した白鍵をあまり見なくなった」とは、その調律師氏の所感。

こと鍵盤の変色に限定すれば、現代CFXも「アイボライト」なので、時を経ても写真のような「味わい」にはならないと思われます。音の出方や、弾き心地が熟成されたら、同時にビジュアルの「味わい」もやはり熟成が必要な気がします。
まあ、その時はキークリーニングを雑にしておけば・・・いや、汚れと「時が刻んだ年輪」とは違う、とか。
「熟成」の基準自体が感性領域にあるので、なかなか味わい深い話ですね。

> E.Q2021さん
 確かに黄ばんだ鍵盤を見ると、すぐに古い楽器である印象を受けますね。逆に真っ白の鍵盤なのに、意外と古い楽器も見受けられます。
 当然、熟成というのは中身の事なので、この味わいのある音色、Blogではお伝え出来ませんが、もしアルバムを聴く機会がありましたら。

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