ピアノリダクションコンサート オペラ「信長」
啼鵬が芸大附属高校時代、ソルフェージュを習った高橋裕先生のオペラ・コンサート。
そう、今回はオペラと言うよりは「コンサート」でした。演者は楽譜を(持って)見ているので、動きに制約もあり、まぁ、俗に言う「演奏会形式」プラス・アルファと言ったところでしょうか。
ピアノリダクションとは、本来オーケストラ等、既にある編成のをピアノ用に直したものを指すのだと思っていましたが、今回はもうオケ版が存在してるのか...。
まぁ、色々と御託を並べましたが、ホント凄いコンサートでした。芥川作曲賞受賞の頃から、高橋裕ファンである啼鵬は、ある程度は予測していったものの、これほどまでとはね。
惜しむらくは今回のユタカ先生の音楽、クラスターが多いので、Pianoのみだと限界があると感じました。なのでオケ版だったら...と木管、金管、弦とそれぞれの音色を想像しながら聴き、ある意味それはそれでファンとしては興奮を以て聴けました。
それにしてもユタカ先生の指揮。空を切っている手の動きが、まるでその空間から音を紡いでいるかのように、飯野明日香女史達の演奏を引き出し、オペラのストーリーを形作っていました。まぁ、それも其のハズ。取り分け飯野女史はユタカ先生との付き合いも長く、またコンテンポラリーな音楽のエキスパートなので。
そして満員に近い会場。一応現代音楽を学んだ者として、これだけ多くの人に聴いてもらえるのは、自分の事のように喜ばしく、前衛的な舞台に未来を感じました。
素晴らしい舞台芸術を有り難うございました。
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