つくばサロンコンサート Vol.6(12月朝の部)
お馴染みのコンサート。今回はPiano連弾。4曲演奏したのですが、うち2曲が編曲モノで、2曲はオリジナル作品。
やはり作曲家としてはオリジナル作品に注目。MozartとSchubert、それぞれが作曲者の魅力を凝縮した感じの作品。え?フツーはそうだって? いえいえ、我々生涯にそれなりの数の曲を書きますが、その中に「啼鵬の魅力満載」なんて曲、どれくらいあるでしょう。全ての曲において「along with you」のように、自分を出し切る、なんてムズカシイことです。
話を戻しましょう。取り分け興味深かったのはSchubert。晩年の作品のようで、相変わらず長い! 曲調は明るいものの、終わるかと思ったら転調してまた始まる、といった作者の言いたい事がなかなか言い切れない、もどかしさが伝わってきました。そういった部分が細部に渡って伝わってくる演奏で、さすが大先輩方。作曲者の思いを伝えるに、これほど献身的な演奏もなかなかめぐり逢えませぬ。
ちなみに4曲の作曲者、J.S.Bach,Mozart,Schubert,Tchaikovskyは、偶然なのかどなたも生没年が被らず、連弾を通して音楽史を辿ったかのよう。
素晴らしい演奏、有り難うございました。
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