風ぐるま2024−時代を越えて音楽の輪を回す−
数年前から聴かせて頂いております。TRIO TYDでご一緒しております、Baritone Saxophoneの栃尾克樹さんが所属。恐れ多くも啼鵬、スコアを書かせて頂いたりもしやした(2022年10月18日参照)。
今回も1曲目のPurcellから唸らされました。通奏低音なので高橋悠治さんの弾かれる左手の旋律と、Baritone Saxはユニゾンなのですが、その響きたるや「Piano & Baritone Sax」ではなく、もはやそういう音色のする1つの楽器!
また今回は特に思ったのですが、Pianoの音色が非常に特徴的で、「ムジカーザのPianoこんなんだったっけ?」と思ってしまったほど。終演後にわざわざ銘柄を確かめに。Bosendorferでしたが。
そして後半の高橋さんの新曲。あぁ、「高橋悠治サウンド」だ。研ぎ澄まされた感性から紡ぎ出される、まるで絹糸のような音の連なり。結果が全ての商業音楽の世界で、欲とカネにまみれているテーホーには、身にしみる音楽ですわ。
今回は風ぐるまオリジナル作品から、高橋さんのChopinまで聴けました。う〜む、今月はこの前の安藤巴君のリサイタルに続き(2024年5月16日参照)、またもの凄いものを聴いてしまった。心が浄化されやした。
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