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かつてのたくみスタジオ門下生、と書くのもおこがましいくらいの大物になってしまった、ピアニストで作曲家の田中翔一朗君。彼が出演する演奏会に行って参りやした。
このアンサンブル・ノマド。言ってみれば現代音楽専門集団。実はといぼっくすでご一緒しているFluteの木ノ脇道元さんも所属。いつかは聴いてみたいと思っていたのですが、なかなか機会を得ず。ちなみに指揮者の佐藤紀雄氏とは大分古い付き合い。親父の代からなんで。
今回翔君が弾く曲は、Gyorgy Ligetiの「Piano Concerto」。難曲です。演奏頻度もチョー少ないです。恐らく啼鵬、一生のうちで生演奏を聴く機会、今回だけだと思います。んなもんで、自身の番組FM-UU「限りなく啼鵬の音楽全集」でも取り上げたり。
翔君と言えば2年前、人気企画「B→C」に出演したときにも聴きに行きました(2022年6月14日参照)。そう言えばこのときにも、佐藤紀雄氏をお見かけしやした。
それにしてもこういった現代音楽の演奏会。聴衆の熱気が凄く、独特の雰囲気。んま、啼鵬もかつてはそういった音楽を学んでいたので、今更驚きはしないのですが、今回聴いた6曲、Ligetiの他は全て作曲者が来場。外国からも。それだけでも空気感が全然違いますわね。
そして肝心の翔君のLigeti。あぁ、この場に啼鵬が居るってコトが奇蹟だ。滅多に聴けるもんじゃありませぬ。演奏頻度云々じゃなくて、普遍的な「音楽」としての体験。有り難う、翔君。
いつからお邪魔しているのか。高校生の合同弦楽合奏の指導。どうやら14年前(2010年7月8日参照)。しかも啼鵬、このときは全体合奏の他、Contrabassを...。正直、当時はよく分かっていなくて、我々講師陣が指導したのは、最終的には全国高校総合文化祭のためだと、大分後になってから認識します。説明は受けていたのかも知れませんが...。
そして今年度の講習会1回目。前年度からメインの曲は同じで、今回は新たに新入生も参加。毎回選曲は悩みどころ。高校生は入れ替わるので、同じ曲のローテーションでも問題は無いのですが、安易にそんな事はせず、毎年の手応えを元に熟慮。前年度から抜けた学生と、入ってくるであろう新しい子達を想像しつつ。
しかし14年もやってきて、慣れてきたはずの講師陣も、やはり毎年新たな問題、壁に阻まれながら、みんなで知恵を出し合って進めておりまする。それは楽器を弾く、合奏するといった技術的、音楽的な事よりも、若者の集まった社会をどう動かしていくか、という案件。取り分け相手は多感な高校生。講師陣の「高校生ならこうだろう」という勝手な思い込みで事を進めていくと、とんでもない過ちを犯す事になりかねませぬ。何しろ我々が高校生だったのはもうン十年も昔のハナシ。
今期の弦楽も頑張っております!
話はYaeさんとの函館公演(2024年6月15日参照)。
会場となったホール、なかなか良い響きで、Classicの演奏会でも使い勝手が良いのでは、と思いましたが、今回ちょっとしたエピソードが。
このホールは舞台が可動式になっていて、「音楽仕様」と「多目的仕様」になるそうで。写真のままが多目的仕様。前列席をつぶして、舞台をせり出すと音楽仕様。仕様の違いはせり出す舞台だけではなく、反響板を下ろす事も。その反響板、下ろすと舞台奥行きが大分なくなるので、席をつぶしてせり出すワケ。
あぁ、其れってつくばのカピオホールもそうだった。啼鵬の「Deja vu TV RADIO SONGS」のレコ発をしたときには、音楽仕様にして、舞台を前に出したために音響も良くなり、公演は大成功。
そのカピオはもともとデッドなホール。しかしココ函館のは残響が結構あるので、多目的仕様で演劇をしたりすると、場合によってはセリフが聞き取りにくいとか。う〜む、多目的を想定するならば、舞台の広さよりも「音響」のような気もするんだけど。デフォルトがデッドで、音楽仕様にするとマイクで音を拾って、残響をスピーカーで流すとか。
ともあれ、今回は席数の少ない音楽仕様でチケットを発売したため、前6列が空席状態に。しかし公演は多目的仕様で行う事になったので、開演直前に希望者には席の移動をお願いして、空いた前列を埋めました。
思うにこの残響だとどちらの仕様でも、たいして変わらない形態、演目もあるのでは?
最近の日本サックス界の動向も、少しは情報が入ってきているので、彼らの事は知っていました。しかもその世代では群を抜いて人気者だと。んで、期せずして啼鵬編曲の楽譜を提供する事になり、演奏会に行って参りやした。
1曲目からいきなり客席から手拍子が起こり、「なんじゃ、1曲目なのにアンコールみたいなノリは!」と戸惑う啼鵬。彼らの演奏は動画でしか聴いていなくて、結構おちゃらけな動画も。あぁ、末期とは言え、一応昭和世代であるテーホーにはついていけぬ。
と思っていたのですが、Piazzollaの「Four for Tango」を聴いて、彼らはタダ者では無いと認識。スゴい。弦楽四重奏が原曲で、しかもPiazzolla、と言うかTango独特の奏法満載のこの曲を、Saxophoneで再現するのは、多くを聴いた訳ではないけど、Adamの演奏が頂点かも。Sax Quartetでこれ以上の演奏はないな。オリジナルの弦楽四重奏でも、Tambor pizzicatoやChicharraがちゃんと出せていない輩も多いのに。
そして啼鵬編曲の「ブエノスアイレスの四季」。いや、そういう曲はありません。Piazzollaは夏だけ作って、後から足したので、正直この春夏秋冬を一気にやるのは、我々タンゴ屋からしてみれば、大分勇気がいること。1曲毎にちゃんと完結して拍手を頂き、きちんとクール・ダウンしてから次の曲を。でないとあの重々しい空気にお客さんもついていけないんじゃ...。
果たしてAdamの演奏、これには参った。正直聴く前はトルヴェールの真似事で終わると、高をくくっていましたが、明らかに彼らはかなり掘り下げた部分でPiazzollaの音楽を追求。Adamのポテンシャルを感じた瞬間でしたわ。小松亮太君もこういう演奏を聴けば納得するんじゃないかなぁ。っつーか、1曲目とのギャップが...。空気感の変化、ハンパない! これほど振り幅の大きな演奏会も珍しい。
個人的には宮川彬良さんのスコアによる「私が愛したロイドウェーバー」が感涙もの。曲そのものと言うより、思い出で。アタシのPiazzollaも宮川さんのロイドウェーバーも、四半世紀ほど前に書いたもの。まだ駆け出しだった啼鵬に、いろいろ激励して下さったのが宮川さん。これらの曲が収録されているアルバム「My Favorite Things」を録音していた、東芝EMIのスタジオでの宮川さんとのやりとりを思い出し申した。
こうして昔のスコアを今の若手が再演。啼鵬も久しぶりに宮川さんのロイドウェーバーを、生演奏で聴いたワケですが、弾き継いでいく事は大事かも知れませぬ。
それにしてもAdam。今後Piazzollaはどうするのかな。今回たまたまの一過性でも全然イイですわ。「やってみました」的な演奏を遥かに超えた結果を出しているので。偉大な先人、Vive! Saxophone Quartetに続いて追求するも良し。
あぁ、こういう演奏会を「次世代型」と言うんだろうか。楽譜もタブレット端末だったし...ってとこはどうでも良いですが、明らかに違う、昭和とか90年代とは。もちろん其れは音楽史で見たって、スタイルは変遷するものなので、今後も変わっていくものなのでしょう。
楽しい時間を有り難うございました。オッサンにはちょっとついていけない部分もありましたが...。サプライズのためには、偽のリハもする! 好きです、そういうの。10周年おめでとうございます。
Yaeさんとの函館公演(2024年6月15日参照)で弾いたPiano。
お馴染みのSteinway & Sons D-274。800人ほどのホールなので、このクラスの楽器は可もなく不可もなく。ただ、このキャパシティについては、別途記事にしなくてはなりませぬ。後日。
初めて触ったときに、大分元気の良い感じで、いつものSteinway特有の(苦手な)マイルドさはありませなんだ。ふ〜ん、と思いながら比較的新しい楽器なのかな、と。
しかし翌日調律師さんにお話しを伺うと、いや少なくとも20年以上は経っていると。ありゃ、確かによく見たら取り分け譜面台など傷だらけ。こりゃどういうコトなのか...。
稼働率からすると、そこそこ使われてはいるようですが、かと言って都内のホールほどではなく。例えば使い込むうちにカドがとれて丸くなる、じゃないですが、Steinwayのマイルドさが、使い込むうちに剥がれて、角ばった音色に!?
そう、以前YAMAHA寄りとか記事にした楽器がありました(2023年1月6日参照)。正に其れ。もし目隠しして弾いたら、Steinwayと分からないかも。
んなもんで、逆に啼鵬的にはコントロールが出来た、と思っておりやす。
このBlogでも時折登場するコンサート。今回のターゲットはChaussonの「詩曲」。
作者の代表曲で、演奏頻度も決して少なくありませぬ。ある意味、フランスものを代表するViolin曲と言っても良いかと。
しかしながら啼鵬、今まで何度も聴いているにも関わらず、未だにつかめておりませぬ。Piano伴奏版のみならず、オケ版も聴いているのですが...。そもそもがテーホー、やはりドイツ指向で、フランスものに疎い、というのもあるのですが。
それでも今回改めて聴いてみると、少し入口に立てたかな、という印象。演奏も曲のもつおどろおどろしさに加え、気迫溢れる素晴らしいものでした。更に曲の成り立ちを知り、こりゃ元になったツルゲーネフ作品を読まないと、理解は深まらないかと...。
いぃや、「理解」とか言っている時点でダメだわな。音楽とは本来「理解」するものではなく「感じる」ものであるべき。そう、李小龍の「Don't think! feel.」ですわ。にしても取り敢えずはツルゲーネフか。それも「初恋」とか「父と子」といった代表作じゃなくて、大分マイナーな作品だ...。
演奏会はChaussonに加え、DvorakやSchumannの作品も。素敵な時間を有り難うございました。
今回の一宮市民吹奏楽団との共演のトピックス。それは楽器解説。普段はやったとしてもステージ上でお話しするだけ。しかし今回は...!?
ステージ上のMCに加え、ロビーに貼り出した解説用ポスター。こうしてロビーに展示は団長さんのアイディア。更にプログラムにも同じものを挟み込み。資料作成は団員さんで、普段は学校の先生をされているとか。
これまで共演した演奏会で、何らかの形で楽器解説をしてきましたが、目と耳と、そして持って帰るものと、多くの手段でアピール出来たのは、あまり記憶にありませぬ。取り分けロビーでの展示は、他の展示物と共に開演前、休憩中のお客さんを楽しませたかと。
これで名前くらいは覚えて帰って頂けたかしらね。
啼鵬が初めて吹奏楽の演奏会を聴いたのは、確か中学生のときで、土浦一高吹奏楽部の演奏会。場所は一高の体育館でした。そのときは大して感じなかったのですが、次に高校生のときに聴いたシエナ・ウィンド・オーケストラの演奏会で、明らかに○○リサイタルや、管弦楽の定期演奏会とは違う、と思いました。
学生時代に部活動の「吹奏楽」を通ってこなかった啼鵬。仕事をするようになってからそのジャンルを知るのですが、関わっていくうちに、教育音楽という側面が強い事を知り、いわゆる「参加型」の音楽というのを認識。
そして今回共演させて頂いた一宮市民吹奏楽団。アンコールでは楽器持参のお客さんと共演。ならば啼鵬も、予定外に参戦! これは団員さんにはサプライズで、直前にステージ・マネージャーに打ち明け、彼が足台を出すタイミングを図ってくれました。
そして啼鵬を最も感激させたのは、一宮市長さんが楽器を渡されて参加しているではないか! 最後まで聴いて下さっただけでもビックリなのに、大抵は挨拶だけして帰る、下手すりゃ祝電のみで現れない。って言うのをたくさん見てきましたので。
イイ街だなぁ、一宮市。
創立50年て事は、啼鵬の1つ下、寅年! ICBこと一宮市民吹奏楽団とのプロジェクトが始まってようやく1つ目の本番。
啼鵬はというと、前日は函館で本番(2024年6月15日参照)。その日に帰京する事が分かったので、翌日は一宮市にもお邪魔出来ると、Rainbow Concertへの参加を決めました。まぁ、函館往復は飛行機のトラブルで大変でしたが...。
リハーサルも重ねてきた(2024年5月23日参照)ICBとのコラボレーションですが、個人的にはNew Sounds in Brassの古いレパートリー、「タンゴ・ア・ラ・カルト」がトピックス。吹奏楽との共演は、もはや数え切れない程やらせて頂いておりますが、今回が初。
このタンゴ・メドレーを初めて聴いたのは大学生のときでした。そう、New Soundsのその頃の作品で、森田一浩先生のスコア。何しろ手書き! へぇ、Tangoも吹奏楽でやるんだ、と思ったものです。尤もその後、日本人が初めて聴いたアルゼンチン・タンゴは、アルゼンチン海軍軍楽隊(ブラスバンド)の演奏という説がある、というのを知るんですがね。
んなワケで今回は、啼鵬にとっても初めての曲を含む3曲を共演。取り分け前述の「タンゴ・ア・ラ・カルト」では、アタシ以外、随所に各楽器のSoloが現れて、なかなか楽しい演奏でした。さすがは森田先生。
そして1200人を超えるお客様! 一宮市は人口37万を超える大都市ですが、それでも団の皆さん、宣伝活動を熱心にされ、アタシも中日新聞の紙面に載ったり。
お忙しい中、足をお運び下さったお客様、有り難うございました。しかもちょうど帰りの時間は、集中豪雨でした...。また12月の定期演奏会でお会いしましょう!
お馴染みYaeさんと北海道へ。前回、紋別にお邪魔したのも9年前(2015年2月16日参照)! 今回は函館。
アタシにとっての函館は、吹奏楽コンクール以来。ありゃ、それも2015年のハナシですか(2015年7月26日参照)。あぁ、そんなにご無沙汰でしたか。ちなみに啼鵬作品は昨年、函館で世界初演をしているんですがネ。
今回は素晴らしい響きのホールでの公演。会員向けコンサートでしたが、たくさんのお客様にお越し頂きました。有り難うございました。
TRIO TYDの新譜発売祝賀会は、ジャケット撮影に使わせて頂いたお店で(2024年6月11日参照)。ドイツ風居酒屋なので、当然ドイツのビールがメインなのですが...!?
テーホーのようにアルコールを飲まない人や、ドクター・ストップ(!?)がかかっている人もいて、何杯か烏龍茶を飲んでいるうちに、「ごめんねぇ、ウチはビールがメインなので、ソフト・ドリンクはあまり無くて、もう烏龍茶、終わっちゃったのよ」と。
はぁ、なるほどねぇ。そういうコトもあるのか。「ならばコーラで」とオーダーすると、隣で栃尾克樹さん「テーホーさん、甲殻類アレルギーだから、コーラとかダメなんじゃないの?」だって。
あぁ、さすが大阪人だ。コーラ、甲羅ね。ついでに「ミネラル・ウォーターもエビアンはダメだよね」と言われました。
ちょっとした御縁のある演奏家さん。お弟子さんを紹介して頂き、現在その子は我がたくみスタジオで作曲のレッスンを。その紹介して下さった方が今回のチェリスト。
映画愛溢れるおふた方。そう言えばテーホー、最近はちょっと映画とはご無沙汰。あまや座の映画も時折チェックはしているのですが。DVDでは日本のオーケストラを舞台にした映画の金字塔「ここに泉あり」を改めて観ました。
あぁ、そう言えば同じ会場でちょうど3週間前、映画音楽を演奏していました(2024年5月19日参照)。そのときの演奏曲と被ったりもしていましたが、其れってナニを意味するのか!?
今回演奏した映画音楽の中で、イチバン新しい映画が2001年の「千と千尋の神隠し」。あとは其れ以前。辛うじて投票で演奏曲を決める候補の中に、「鬼滅の刃」の「炎」がありましたが選ばれなかったので。ちなみに「タンゴ・レッスン」(2016年)の「リベルタンゴ」を「映画音楽」とするのには、かなり抵抗がありますわな。特に我々タンゴ屋からすれば。同じく候補曲だった「糸」然り。やっぱ既存の曲で映画に「使われた」ではなく、映画のために作られた音楽が、狭義の「映画音楽」でしょう。
「映画音楽」というジャンル、額面通りに受け取れば映画の中で使われた音楽ですが、其れをテーマに演奏会のプログラムを組むとなると、おのずと2000年くらいまでの映画になってしまいまする。アタシが編曲を頼まれたり、実際に演奏したりする曲も、殆どがそう。もちろんゼロではありませんが。う〜む、最近の目立った曲では「海の上のピアニスト」(2020年)の「愛を奏でて」とか。
まぁ、今後も「映画音楽」と言えば1960年代〜2000年くらいの曲を演奏するんでしょうね。おっと啼鵬の場合はガルデルの「想いの届く日」(1935年)とか、そこら辺からきますか。
久しぶりに使おうとすると、車輪が...!?
今回のは旅行用スーツケースではなく、スピーカーやアンプを収納するケース。持ち運び用にキャリーになっているのですが、そもそも大きくて重いアンプやスピーカー。使っていて無理を感じていました。
う〜む、直せる事は分かっている。実績(!?)もある(2023年9月14日参照)。ただなぁ、今の啼鵬には時間が無い。いや、作ればあるんですが、明日にでも使う日常的なものだったら、早急に考えますが、ホントたまにしか使わない。最近使ったのはてっちぃずで福島県で演奏したとき(2024年5月7日参照)。そのときにこの破損が発覚したのですが、仕方なくむき出しで運搬。その前は恐らく...A.R.C.のライブかなぁ(2022年12月18日参照)。
次、いつ使うか分からないモノだと、どうしてもプライオリティは下がるわな。
さて、どうしよ。業者さんに頼めば直してくれるでしょう。もちろんお金を払えば。ただその場合、修理代にお金を出すよりも、何だか時間をお金で買っているような気がしてなりませぬ。
ようやくです。コロナ禍前の通常のお式に戻りました。あぁ、最後にきちんとした形でやったのは2019年でしたか(2019年6月7日参照)。奇しくも同じ日!
んなもんで、大分忘れてしまっている部分も...。そもそも何で去年でなく、今年でようやく戻ってきたのか。
新型コロナウイルス感染症の5類移行が昨年の5月。新年度は既に始まっていて、コロナ禍の最中は歌がNGだったので、まだこの時点では啼鵬の歌唱指導は始まっておりませぬ。ようやく今年度になって歌を。
その久しぶりのセレモニーでしたが、厳かに無事執り行われ、看護学生の皆さんはめでたくナースキャップを頂きました。これからが大変だと思いますが、頑張って下さい! 当分音楽の授業はありませんが、陰ながら応援しております。
そして今日は晴れた!
ところで先日の啼鵬の誕生日。珍しくケーキをオーダー。
本日公開の動画のオープニングでも映りましたが、このキャラ、パット見で分かった人、相当なサンリオ・マニアです。もちろんサブ・キャラですが、それもサブ中のサブ。当然ピューロランドにはいませんし、グッズにもなっていません。それはそれで可哀想な気もしますが...。
ケーキにはプリントしてもらったのですが、このくらいのキャラならば、チョコペンとかで描くので十分かと店員さんに尋ねると、職人さんが1人しかいないので、今回は間に合わないと。はぁ、このくらいの絵でもそうなんですかい。
あとネーム・プレートも漢字だと細かくてムリ、と言われました。んま、十分ですがね。
話は少し遡るのですが、知人のピアノ教室の発表会にゲスト出演させて頂きました。
場所は小美玉市四季文化館みの〜れ。久しぶりです。最後に演奏したのはA.R.C.でした(2020年9月19日参照)。ただこのときは風のホール。今回演奏した森のホールも、かなり前に演奏した記憶が...。
午前中と午後、それぞれに生徒さん達の演奏がびっしりと詰まっていますが、アタシはランチタイムの30分ほどお時間を頂き、発表会の主宰者の1人、友常清美先生とDuo。
やはり森のホール、いいですねぇ。Bandoneon Soloもやりましたが、このホールのサイズが、隅々まで響き渡る感じで気持ちよかったです。
主に発表会出演の生徒さんとご家族の方が聴いて下さいました。皆さんご自身の出番の前で緊張している中、ご拝聴有り難うございました。
前回Vol.20は紀尾井ホール。今回は東京文化会館小ホールと、実はコレ、ギョーカイ的に言うと大変な事です。キャパシティと動員力、とかではなく、そういうホールでリサイタルをするというステイタスの面で。
結成25週年を迎えたVive! Saxophone Quartet。同じメンバーでずっと続ける事の難しさはは、よく分かっているつもりです。
今回は世界初演が2曲もあり、また以前の委嘱作品も演奏。いつものVive!からすると、大分硬派な内容となっていました。その委嘱作品ライブラリーも33曲だそうな。それも驚異的ですよ。個人的には久しぶりに聴いた長生淳先生の曲、相変わらず内容の濃い作品。30年程前から先生の作品には親しんでおりますが、茨城出身の作曲家としては、池辺晋一郎先生の次世代を担う重要作家ですな。
そしてメインのPiazzolla。これに関してはもう、何も言うことはありませぬ。格好良さだけでPiazzolla作品を取り上げる世界中の演奏家に、爪の垢を煎じて飲ませてやりたい! 浅利真氏の編曲、伊達じゃぁない! 更にはVive!の演奏もかなり蓄積された研究成果が遺憾なく発揮。
とても充実した時間でした。有り難うございました。
自分の誕生日にどんな音楽を聴いているか。昨年は奇しくも誕生日が同じElgarの「Serenade」でした(2023年6月2日参照)。
2024年はと言うと、聴くと言うより演奏していたワケですが、Dvorakの「チェコ組曲」とBrahmsの「交響曲第1番」。そう、芸大同期の友人、平井洋行君が振るオケ、NIONフィルの練習日。
そう言えば啼鵬のオケ人生も長い。高校2年のときに入団したオケでWagnerやBeethovenの作品に始まり、30年以上か。いや、弦楽合奏に加わった事で言えば、土浦音楽院のおさらい会で参加した門下生合奏団は、小学生のときよ。ガキにはなかなか難しかったバロック時代の曲。よくやったな。日本弦楽指導者協会の全国大会にも出場。知らずにコンサート・マスターの席に座って弾いたっけ。
んなワケで今年は、誕生日はオケの練習だったため、前日にBirthday Dinnerを。お店のサービスで誕生日特別果物盛り合わせ!
本来は日本人作曲家のジンクスで46歳までしか生きられないと思っていましたが、よくワケが分からないうちに47歳に(2020年6月2日参照)。つまり今は余生を過ごしている感じだわね。
ま、これからも静かに隠居生活を。
とうとう発売になりました。我らTRIO TYD初アルバム「HISTORIA DE PIAZZOLLA」。
「ピアソラの歴史」と、何とも偉そうなタイトルですが、初期の作品から近年よく演奏される80年代の作品まで、割と網羅しているつもりです。
録音自体は3月でしたが、この3人が集まって初めて本番のステージを踏んだのは2022年11月(2022年11月23日参照)。その頃はまだユニット名も無く。
このアルバム、啼鵬のSaxophoneにおけるPiazzollaの世界の、集大成とも言うべき作品。手売りもしますが、レーベル・サイトからもご購入頂けます。是非、聴いて下さい。
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