ホップ・ステップ Vol.61 野辺かれん
野辺かれんさんの演奏は以前にも聴いております(2022年7月22日参照)。もう3年近く前ですか。
今回は企画モノ。才能ある若手に演奏の場を、というプロジェクトで十亀正司先生の名で、プログラム冒頭に挨拶文。あぁ、なんと素晴らしい。啼鵬が若かった頃にもあったのかも知れませんが、アタシは才能無かったんで、恩恵にあずかれませなんだ。
今回のプログラムで啼鵬的に最も興味をそそられたのは、土田英介先生の作品「前奏曲〜クラリネットのための〜」。先生の作品はどこかで聴いた事があったような気もしますが、啼鵬にとってはPiano奏者の印象が強い。そう、ピアノが上手い作曲家列伝の1人ですわ。もちろん大作曲家先生である事も間違いないのですが。
何しろ曲の7〜8割がClarinetのみで、最後にチョロっとPianoが、それもトレモロのような感じのサラサラ〜と。しかしそのSolo部分を聴いているうちに、Pianoがいつ入るのか、いつ入るのかという欲求が溜まり、曲を聴き終えた後に解説を読むと、何故その欲求が高まったのかを納得。先生には脱帽ですわ。しかも30年以上前の作品。初演は板倉康明先生のようですが、恐らく野辺さんは板倉先生とはまた違った世界を醸し出したのではないでしょうか。取り分け現代モノに取り組む奏者は、90年代と今とでは全く違う印象を受けます。ま、あくまで啼鵬の私見ですが。
そうそう、Pianoの小澤佳永さん、相変わらずウマッ! 技巧系もさることながら、響きが大事な曲になると、ますます力量を発揮されておりました。
野辺かれんさん、今後どういう活動をされていくのでしょう。楽しみです。
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