The Rev Saxophone Quartet Recital 2025
またスゴい演奏会を聴いてきました。今や日本を代表するSaxophone奏者上野耕平氏率いるThe Rev Saxophone Quartet。今回アタシが30年程前に書いたPiazzolla作品の編曲を演奏して下さるとのことで。
思えばそれらの作品、上野氏のお師匠さん、須川展也先生に依頼されて書いたもの。先生は日本におけるPiazzolla黎明期から積極的に取り上げ、Saxophone及び吹奏楽の世界では、ピアソラ第一人者とも言えるでしょう。
其れをお弟子さんが受け継ぎ演奏する。素晴らしい事ですが、啼鵬が今回の演奏会で度肝を抜かれたのは、共演されたPiano奏者、高橋優介氏によるPiazzolla作品の編曲と演奏。
オリジナル、つまりPiazzolla自身の演奏をよく分析、勉強されて、Tangoの奏法を習得。我々Tango屋が聴けばプッと吹き出してしまうような、なんちゃってピアソラがはびこる中、ここまで真髄に迫る演奏に巡り会えるのも珍しいかと。
具体的に言えば彼の左手のタッチ。あれはTangoの世界では必須。楽団が何人編成になろうとも、サウンドをリードしているのはピアニストの左手。久しぶりにTango屋以外のピアニストで、ずっしりとくるタッチを聴き申した。glissandoのバリエーションもイイ。そして何よりアンサンブル・ピアニストとしてのキャリアを重ねているだけあって、バランス感覚が秀逸。
あと2、3タンゴ独特の奏法を覚えれば、立派なタンゴ・ピアニストなんですが、そんな狭い枠に押し込めてはいけませんな。
奏法やエッセンスを身につけているならば、編曲は言うに及ばず。タンゴ専門の編曲者でないスコアラーで、Piazzollaの世界をSaxophoneという、元々Tangoには無い楽器で構築出来るのは、なかなか出来る事ではありませぬ。Vive! Saxophone Quartetの浅利真君以来かな。尤も彼はSax奏者ですが。
Revのサウンドは浜離宮朝日ホールの空間に溶け込み、それはそれは夢のような空間でした。上野氏の消え入るようなppでのflagioletto。もしかすると今日聴いた最高音、初めて聴いたかも。あそこまで出せるんだ...。
大昔に書いた啼鵬の拙いスコア。演奏して下さり有り難うございました。そしてご来場下さったお客様、有り難うございました。
« 航空学校宮崎本校 | トップページ | 弓組2025年稽古納め »
「レポート」カテゴリの記事
- 第1回横浜国際サクソフォーンコンクール プレコンサート(2026.04.03)
- 土浦第一高等学校弦楽部Spring Concert(2026)(2026.03.31)
- セイワ楽器きらくやまホール記念コンサート【田中翔一朗ピアノソロリサイタル】(2026.03.15)
- The Rev Saxophone Quartet Recital 2025(2025.12.28)
- 田尻大喜47都道府県ツアーFINAL「Reasons of Life」in サントリーホールブルーローズ(2025.11.26)


私も昨日は地元で凄いのを聴かせていただきました。
今や国内クラシック界では、かなりの有名人となった石田泰尚氏のヴァイオリンリサイタルを聴きました。
そして伴奏は、伴奏の名手として名高い山田武彦氏。
石田氏もさることながら、私山田氏の伴奏にもかなり注目していました。
その演奏たるや、「これぞ伴奏!」と言える、本当に素晴らしいモノでした。久しぶりに「ブラボー!」も飛ばしてしまいました。お互いの独奏曲も披露しましたが、山田氏のピアノは、まるでオーケストラを聴いているような変幻自在の鳴らしっぷり。そして伴奏になれば、ちゃんと独奏者を立てているのに、ちゃんとご自身の主張もされているという演奏に、感服しっぱなしでした。
「また来たいです!」と舞台上で大声を出された山田氏。次は、単独でも良いので、足を運んでくれないかしら?と思った次第です。
P.S.ウェブに掲載されないアドレスですが、変更をしました。ガラケーを卒業して、ようやくスマホを購入しました。
投稿: 語る会 | 2025年12月29日 (月) 08時47分
> 語る会さん
おぉ!山田先生の演奏を聴かれましたか。清塚氏と並ぶ、啼鵬が見た生身の人間の天才。尊敬する先輩ですよ。幸い何度もご一緒させて頂いておりますが、その度にため息しか出ませぬ。
投稿: ていほう | 2025年12月29日 (月) 12時23分
そうなんですね。
「これぞ伴奏!」と思えた点は、とにかくバランスが良かった点に尽きます。
最初に主催者の方が話してくれて、「意外にこのお二人での共演は無いので、皆さんは貴重な機会を体験できる」と言われたのですが、まるで長年連れ添ったコンビのような息遣いという感じで、ため息しか出ませんでした。
そして、ソロで演奏しても文句なしということもあり、単独でもいいから、また来てくれないかしら?と、思った次第です。
投稿: 語る会 | 2026年1月 4日 (日) 12時52分
> 語る会さん
ちなみに山田先生、伴奏譜を本番3日前に渡そうと、3時間前に渡そうと、いや、3分前に渡しても同じ結果を出します!初見の神です。
投稿: ていほう | 2026年1月 4日 (日) 23時02分