最速仕事
Bandoneonの録音仕事は、学生時代から。Saxophone奏者の須川展也氏の「Cafe 1930」というアルバム。1995年の2月なので、大学3年生だったか。そしてスタジオの仕事は、あまりよく覺えていないのですが、恐らく大学を出て間もなくの、宮川彬良さんの関係。以来、名前が出たものから出ないものまで、大小様々な仕事をしてきましたが、今回は記憶に残る仕事かも知れませぬ。
今年知り合った、同じ大学、学部、学科の後輩、高田龍一さん(2020年2月26日参照)。実は今回で3回目になるのですが、2曲の録音を20分程で終わらせてしまいました。
これは高田さんのスコアが仕事をスムーズにした、と言っても過言ではなく、我々書き手というのは、楽譜のみならず、現場の士気も左右します。若いうちには、やたら自分を表現しようと、複雑なスコアを書き、その複雑さでもって暗に自分を誇示するワケですが、概してそういうスコアは、現場を困らせる事が多々。
...って、アタシがそうだったから、こうして言えるのですが、もし自分がプレイヤーでなく、書き専門だったら、未だに難しいスコアを自慢気に書いていたんだろうな。
高田さんのように、現場を知り尽くしている人のスコアは、シンプルに見えて実は奥が深く、そして愛されるものです。
最近のコメント