この訃報はネット・ニュースで知ったのですが、目を疑いました。ギタリストの山下和仁さんが亡くなられました。64歳という信じられない年齢です。
山下さんと言えば「展覧会の絵」をGuitar Soloで弾きこなすという、世界中のギター音楽ファンを驚愕させた方です。啼鵬も既にGuitarからは離れていましたが、この演奏だけは親父がカセット・テープで聴かせてくれて、驚いたものです。まだ小学生だった頃の話。
今聴いても編曲、演奏の両面でため息が出るような完成度。それがどれだけ凄い事かって、後に続く人がいないほど。この曲が広くギター演奏会のプログラムに上がらないのは、山下さんのレパートリーだから、という理由だけではないでしょう。Classic曲としては有名曲ですし、原曲のPiano版、Ravel編曲の管弦楽版は、それぞれ定番プロ。言ってみれば客寄せ曲ですが...。
昔、大萩康司さんが挑んだことがある、と金庸太さんが話してくれましたが、「どうだった?」と聞くと「腹が減った」と返ってきたそうで...。
残念ながら啼鵬、直接の関わりはないのですが、かつての奥様、藤家渓子先生はに芸高生だった頃に「鍵盤和声」というクラス授業を受けていました。
「展覧会の絵」をGuitarで、という発想のユニークさ。そしてそれを現実のものとしてしまうテクニックと音楽性。唯一無二とはこういうときに使う言葉かも知れません。ちなみにカップリングの「火の鳥」だって同様に凄いのですが、最初に出た「展覧会の絵」のインパクトがあり過ぎて、かすんでしまうほど。
これからもギター界のレジェンドとして、「展覧会の絵」のエピソードは語り継がれることでしょう。心よりご冥福をお祈り致します。
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