2020年7月 6日 (月)

サックス日和の2020年

 プロジェクトは地味ぃに動き出しておりまする。

Biyoritodaこの日のリハーサルは、ソリストを迎えて。山形を拠点にするサックス日和に、仙台フィルハーモニー管弦楽団のTrumpet奏者、戸田博美さん。啼鵬のお馴染みの曲から、古いライブラリーから引っ張り出してきた曲まで、いろいろ。

 戸田さんとは何度かご一緒させて頂いておりますが(2019年12月30日参照)、こんなにガチンコでアタシの編曲を演奏して頂くのは初めて。

 彼女も仙台フィルに入団して30年。節目の年になるはずだった2020年。流行病がなければ演奏会の計画もあったかと。ま、言っても始まらないので、出来る事からやっていかないとね。サックス日和との本番は2回あって、いずれも山形県内。我々の出来る精一杯を届けましょう。

2020年6月28日 (日)

作曲家のトーン

 一般的に「トーン」と言えば、何を差すのでしょう。我々音楽家で言えば「音」。漫画家やイラストレーターといった、絵を描く人達にとっては、「スクリーントーン」でしょう。絵の中で黒塗りでなく、網掛けや連続模様など、様々な濃淡を醸し出す素材。この流行病での巣ごもり生活。家の片付けをしていると出てきました。

Screentone いつ頃買ったのかは分かりませぬ。というのは、実はテーホー、中学時代に遊びで漫画を書いていた事があり、スクリーントーン自体は存在も知っていて、いつか使ってみたい、と思っていたクチ。ま、其れを使うほどの本格的な漫画じゃなかったって事もあって、恐らくその頃には買っていないか。

 その後、具体的に使った記憶は、大学を出てしばらくして、編曲の際に。え?なんで曲を編曲するときにトーンを使うかって?

 実際には楽譜、五線の部分に網掛けのトーンを貼りました。オプション扱いの旋律に。演奏してもしなくても良い部分、もしくは○○(楽器)が無いときに演奏する、といった場合の。

 そういう音符は小さく記したりするのですが、それだと見難いかと思い、トーンを貼れば分かりやすいかなと。ま、実際にはそんな網掛けした五線なんて、見た事も無いのですが。

 今だったら楽譜をPDFやJPEG化して、それらの編集ソフトでもって簡単に網掛けも出来るでしょう。場合によってはカラーにしてみたり。しかしこの作業をした頃は、楽譜をPDFデータでやりとりする、という事が一般的でなく、まずは紙に出力。その紙にトーンを切り取って貼り、それをコピーして納品。そう、紙で。郵送。

 そんな使われ方しているなんて、スクリーントーンの会社、知らないだろうなぁ。

2020年6月22日 (月)

サックス日和再開

 最後にリハーサルをしたのが3月末(2020年3月29日参照)。それから予定していた本番が延期になったため、しばらく活動が止まっていましたが、その本番が7月末に行われる事になり、こうして再開。しかも別の本番も浮上。

Biyorisinjo04 思えばアンサンブルという、音楽の1つの形でありながら、人と人のコミュニケーションとしては究極とも言える、言葉ではない、お互いが楽器を奏でて1つのものを作り上げる、恐らく地球上で人間にしか出来ない技。流行病で其れが困難になりましたが、世界のウィーン・フィルの報告では、管楽器における飛沫は75cm程度しか飛ばないのではないかという説。また別の報告では、管楽器を通った息は、既に感染リスクの低いものだというのを聞いた事があります。

 そういったデータも後押ししての活動再開。さすがにメンバー全員PCR検査を実施、というワケにはいきませんが、皆それぞれ生活の中でも感染予防策をとっています。そして何より、こうして楽器を演奏する事で、メンタル面に安心感が戻ってきて、生活に活力が湧きまする。

Tehotokaito この日はメンバーのお子さんも。最初のうちはテーホー、相手にしてもらえませんでしたが、帰る頃にはちょっと仲良くなれたかしらね。10年もすればお母さんと同じ、Saxophoneを吹いているかしら!?

2020年6月12日 (金)

追悼:服部克久先生

 日本を代表する作曲家、服部克久先生が亡くなられました。啼鵬が初めてその名に接したのは「題名のない音楽会」。小学生だったか中学生だったか...。当然黛敏郎先生時代です。

 そのときの特集は、同じ曲を3人の編曲者に料理させて演奏するというもの。服部先生は「パリ・コンセルヴァトワールを修了」と紹介されたClassic代表。あとはJazz代表の前田憲男、Pops代表の宮川泰。いずれも故人となってしまいました。

Hattoridtp 啼鵬は2回、お仕事をさせて頂きました。写っているアルバム、東京ポップス・オーケストラのビートルズ特集。2001年発売で、なんと啼鵬は本名でのクレジット! 手違いです。まだまだ駆け出しだったので...。今となっては良い思い出ですが。

 そしてもう1回は竹内まりやさんの曲。なんとAccordionの佐藤芳明さんと一緒でした(2008年5月19日参照)。種類の違う蛇腹楽器が同時に呼ばれるのは稀。この模様は竹内さんのBlogでも紹介して頂きました。

 先生の世代の作編曲家は、とてつもない仕事量をこなしてこられた方が多く、この楽譜DTP誌のインタビューでも其れが伺えます。そういう先人の話を聞く度に、其れに比べれば自分の頑張りなんぞ、まだまだと思って自分を叱咤したものです。

 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

2020年6月 2日 (火)

日本人作曲家のジンクス

 無事47歳の誕生日を迎える事が出来ました。この「47」回目には、個人的に特別な思いが。

 平尾貴四男、吉田隆子、矢代秋雄、八村義夫、毛利蔵人、そして啼鵬の師事した山田泉。これらの作曲家先生方は、皆46歳で亡くなられております。2〜3人なら偶然で済みますが、6人もいるとジンクス...。

 そのジンクスを知ってからというもの、どうやって46歳を通過するか。周りは「じゃ、その間は作曲しなきゃイイじゃん」と。「お!なるほど」と思っていたところに、取り分け昨年は委嘱作品が立て込み、それらを45歳のうちに書き終え、46歳のときには1曲も作らずに、というワケにはいきませなんだ。もう1曲1曲、これが遺作と思って書いていました。いやホントに。

 そして今年の流行病。もしやアタシはコレで死ぬのか? いや、変なモノを食べてお腹を壊して死ぬ、いいや、食べ物を喉に詰まらせて死ぬ、その他、様々な死に方を想像しましたが、結局は...。

Img_4280 尤も亡くなられた諸先生方は、日本楽壇に残る大作曲家。そんな方々と比肩するなど、おこがましいにも程があるんですが、一応作曲家の端くれとして、不安に怯えながらこの1年、過ごして参りやした。

 とは言え、この流行病で我々アーティストは、なかなか思うように活動出来ず、にわかに動画など制作したところで、そちら方面の本職には全く及ばず。フツーにお客さんを集めてライブやコンサートが出来ない以上、死んだも同然。

 ま、せっかく生きながらえた命。新しい活動スタイルを模索しながら、のんびりいきますかネ。

 ちなみに写真は数カ月ぶりに馴染みの地元ジンギスカンへ! 誕生日を祝いました。

2020年5月29日 (金)

伴奏オケ:YAMAHA QY70

 計画は昨年末からあったものの、結果的に流行病の最中に始める事になった、啼鵬の動画配信。「限りなく啼鵬の一応動画劇場」は今週、第四話を公開。そこで活躍している伴奏オーケストラは、名機YAMAHA QY70。

Qy70a VHSビデオテープサイズに、シーケンサー(もう死語か)とXG音源を搭載。当時の技術の結晶とでも言うべき、YAMAHAの傑作であります。これの元祖はQY10というマシーンで、啼鵬はこの代からの愛用者。

 何しろ乾電池駆動するという、モバイル・ヲタクには垂涎の逸品。よく電車の中や、旅先でもこれで入力し、MIDIデータを吸い出して、PCの楽譜作成ソフトに。そこで浄書して出力。

 んなもんで、あくまで入力ツールだったのですが、今回は卓上ピアノの伴奏をさせるという、初めて「演奏」させるマシーンとして使いました。

Qy70b しかし番組でご覧の通り数年ぶりに電源を入れたので「Backup Batt.Low!」。まずはその電池を交換。やはりメーカーに送らなくてはならないか...。いや、そもそもこんな古いマシーン、受け付けてくれるのか。しかも時間もない。

 そこでネット上で情報を集めると、なんと自分でやったという報告が。トーゼン自己責任。ま、もはや自己責任もナニも、一般論で言えば、生産完了から一定期間が経てば、もうサポートは無くなりまする。其れに関してはこれまでに何度も泣いておりまする(2013年9月6日参照)。

 そしていざ御開帳。基盤上にあるCR2032を交換。至って簡単な行為ですが、こういうのってメーカーに出すと、当時は何千円とかとられたんだろうな。今回は電池代の¥298のみ。

 打ち込み作業も順調。そして無事第四話も完成。また何かの伴奏で活躍して頂きましょう、QY70。

Tehogekijo4th

2020年4月26日 (日)

田代万里生:Simpatia

 先日届いたDVD、もといBlu-ray。

Mariosimpatia今やミュージカルで大人気、田代万里生さんの10周年記念コンサート。実は啼鵬も何曲か編曲を。田代さんの編曲は、これまでにも何回かやらせて頂きましたが、今回のコンサート、実は他にもご縁のある方が。

 オケは東京フィルハーモニー交響楽団だったのですが、見るとFluteに斎藤和志センパイが!

 指揮者は栗田博文さん。彼とのファースト・コンタクトは啼鵬が中学生の頃ですが、さすがにそのときの事は、マエストロは覚えていませんわな。その後、やはりアタシの編曲でマエストロが指揮をした現場がありましたが、そのときも接触は無く...。

 そしてコーラスに参加していた七瀬りりこさん。弦楽合奏団弓組結成のきっかけとなった(2010年2月11日参照)、宝塚歌劇団娘役のジブリ・アルバムに参加されていました。

 とは言え、演奏会には行けなかったので、どなたにもお会いする事はありませなんだ。

 今回の啼鵬編曲。特筆事項はSchubertの「魔王」。そう、中学校の音楽鑑賞教材になっていました。本来はPiano伴奏なんですが、其れをオケ伴奏に。実はPiano伴奏も厄介。右手はほぼ徹頭徹尾「タタタタタタ」と音を連打。これがチョー疲れます。オケにする場合、その連打をどこかのパートがずっとやるワケにもいかないので、いろいろ苦心して...。

 それにしても田代さん、10周年おめでとうございます。これからもご活躍、期待しております。

2020年4月22日 (水)

追悼:皆川達夫さん

 音楽学者の皆川達夫さんが亡くなられました。啼鵬にとってはやはりNHKラジオ第1「音楽の泉」です。何しろ現時点での啼鵬唯一のリーダー・アルバム「Deja vu TV RADIO SONGS」のオープニングに収録した、Schubertの「楽興の時」は、この番組のテーマ曲。そう、NHKのラジオ番組のテーマ曲という理由で収録したのでした。

 皆川さんの穏やかな口調で語る曲の紹介。とても分かりやすく、我々のような立場の者でも、とても勉強になるものでした。今啼鵬はコミュニティーFMで音楽番組をやらせて頂いていますが、その頭の片隅には、常に「音楽の泉」のような、王道をいく番組がありました。私の番組は扱うジャンルも幅広いですし、砕けた感じではありますが、リスナーに伝えたい事は「音楽の泉」と同じと思っています。

 残念ながらお会いする機会はありませんでしたが、皆川さんの番組は私の目標の1つでした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

2020年3月17日 (火)

TecCheEze Live in Cafe Box

 この流行病の最中、啼鵬は山形にカレーを食べにいったかのような記事ばかりでしたが、勿論そんな悠長な旅ではありませぬ。これまで山形ではサックス日和(2019年12月29日参照)や蛇腹日和(2016年2月14日参照)など、Saxophoneとのコラボで様々な演奏をしてきました。今年に入ってはTrioでの演奏で、寒河江市や(2020年1月26日参照)、幼稚園での演奏も(2020年2月15日参照)。その3人がTecCheEze(てっちぃず)というワケ。

Cafebox2020e 更に仙台フィルハーモニー管弦楽団のTrumpet奏者、戸田博美さんも加わり、和やかな時間を。戸田さんとはDuoもやったり。思えば知り合ってから、ようやく一緒に演奏。Flugelhornも素敵でした。

 こうして場所を提供して下さったPlayground Cafe Boxさんには感謝です。何しろ日本全国、人がたくさん集まる規模の大きなイベントは、尽く中止や延期。ならば我々は、感染拡大にならぬよう、細心の注意をはらい、メッセージを発信していくしかありませぬ。

 こんな状況の中、お越し頂きましたお客様、有り難うございました。

2020年3月 7日 (土)

追悼:McCoy Tyner氏

 また1人、Jazz Giantが逝ってしまいました。McCoy Tyner氏。実はちょっとした事で親近感を覚えていました。

Mccoyrevelations 高校生の頃、ソルフェージュの教官として芸高に勤務していた遠藤雅夫先生(2014年1月4日参照)。時間外講座として、Jazzの講座を開いていて、啼鵬もお邪魔した事がありました。そのときに「キミの弾くスタイルは、McCoy Tynerを参考にしたらイイんじゃないかな」とアドバイスを。そのときに推挙されたのがこのアルバム。

 日本で発売されたときのタイトルは「枯葉」。でもオリジナルは「REVELATIONS」。よくあるコト。もちろん「枯葉」も収録してあります。

 さすがにTangoに夢中になっていて、Jazz好きという程度の高校生が消化出来るピアニストでは無かったのですが、今回の訃報はその若かりし頃を思い出すきっかけになりました。

 心からご冥福をお祈り致します。

より以前の記事一覧

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ