2024年3月23日 (土)

フォルクローレコンサート 優勝者4人の競演

 同じアルゼンチンの音楽でも、フォルクローレは有名曲をほんの少し知っているだけ。しかもそういう曲は古い曲ばかり。ま、それはそうなんですが、今回聴いたコンサートは、「今の」フォルクローレを聴かせてくれるものでした。

Folklore20240324 「今の」というのは、つまり現在進行形のこと。そういったアーティストの曲が聴けたのですが、一番の収穫はCarlos Moscardiniというアーティストを知った事ですか。

 実は「有名曲をほんの少し知っているだけ」と書きましたが、最近お気に入りのアーティストがいて、その名はCarlos Aguirre。越田太郎丸さんとのセッションで彼の曲をやって、一目惚れ(!?)しました。すぐにアルバムを購入。ただ情報が少なく、一説によるとご家族の介護で、演奏活動もままならないとか...。

 話を戻しましょう。今回のMoscardini。Aguirre同様、今のアルゼンチン音楽を知るにとても心に残りました。しかも近々来日するって言うじゃないですか! あぁ、でもその日は...。

 演奏の方は馴染みの奏者もいたのですが、特筆事項は小林萌里嬢のPercussionかな。あのリズム感、そしてフォルクローレにおけるフィーリング。改めて彼女のセンスに感心し申した。

 そう言えばArt BlakeyはPianoからDrumsに転向。Jack DeJohnetteも鍵盤は相当な腕前。やはりPianoと打楽器は共通の何かがあるのか。まぁ、萌里嬢が打楽器に転向ってのは考えにくいし、そうなると啼鵬も困るのですが、今後も打楽器の方も腕を磨いていって二刀流に!

2024年3月12日 (火)

熊谷ヤスマサ ソロピアノツアー【小山Fellows】

 Pianoの型番を意識しだしてから初めて聴いたN.Y.Steinway(2024年3月10日参照)。其れを聴かせてくれた名手とは...!?

Img_20240309_211214229_hdr Jazz Pianistの熊谷ヤスマサさん。実は啼鵬、彼のファンでアルバムも何枚か持っておりまする。動画もチェックしたり。FMうしくうれしく放送の自身の番組でも特集をさせて頂きやした。

 当初は水戸出身、というだけで注目したのですが、聴いていくうちに「おぉ、啼鵬好みのJazzだ」、と言ってもこれまでは、生演奏は聴いた事がありませなんだ。今回のソロツアーで初めて聴く機会を。

 少々驚きました。アルバムから感じていた印象とは違って、今回は超絶技巧系!? いや、動画でもその種の演奏はありましたが。彼のサウンドは割とContemporary系で、スタンダード中心のセットリストでも、サウンド的にはその方向。しかし曲によってはテンポも速く、鬼の技巧で以てウルトラ速弾きを駆使。Bebop、それもBebopissimo(笑)。う〜む、啼鵬の知らなかった熊谷さんか。

 ちなみにこれまた啼鵬が敬愛するピアニスト、Brad Mehldauも演奏している、The Beatlesの「Blackbird」を演奏していたり。明らかにリスペクトしている模様。「Alone Together」の左手の弾き方なども。

 実は休憩時間に、お話しが出来ました。しかも熊谷さんの方から話しかけてきて...。まさかそんな接触があるとは思っていなかったので、もしや身分がバレている!? だから話しかけてきた! なんて思い名乗ってしまいやしたが、そんなわきゃない。当然アタシの事はご存知ない様子。あぁビックリした。

 また聴きに行こ。

2024年1月20日 (土)

アフタヌーンコンサート Tres Patatas ~バンドネオンの響きとともに~

 蛇の道は蛇なんで、当然お名前は存じ上げておりました。して、数年前よりつながりが出来て、今回も編曲を提供。

Trespatatas2024 Bandoneon奏者、生水敬一朗氏率いるトリオ「Tres Patatas」。3つのジャガイモだそうな。この生水氏、Bandoneon奏者はタダでさえ珍しいのに、更に輪を掛けて珍しいClassicのBandoneon奏者。今ではBandoneon=Tangoとかイメージがついていますが、一応開発当初は携帯用オルガンなんで、本来のあるべき姿でしょうか。

 もうClassicなんで、テクニック的にはかなり高度な事が要求されまする。今回も冒頭からコンテンポラリーな曲から。そのベル・トーンを主とした曲想から紡ぎ出される響きたるや、なんと色彩豊かな。

 また共演したSaxophone奏者には度肝を抜かれました。当たり前と言えばそうなのですが、その音色、最初の音だけで「ん?違う、どこかで聴いたこの音色」と、あっと言う間に引き込まれました。それもそのはず、プロフィールをよくよく見たら、師事した先生の中には雲井雅人先生の名が。そうだ、雲井サウンドだ。私が須川展也氏と共演し始めて間もない頃、浜松で聴いて衝撃を受けた音色でした。

 今回のプログラムで啼鵬の他にスコアを提供している木田浩卓氏。彼の世界も堪能。もはや楽器を熟知している、というレベルを超え、彼ら3人を知っているという理想的なスコアリング。ご自身はBassを弾かれるそうですが、曲によってその世界観はシンフォニックであり、同業者としては怖さすら感じましたわ。

 石川県を拠点しているTres Patatas。こんな状況下、遠方までお越し下さり、有り難うございました。素晴らしい演奏会でした。

2024年1月 9日 (火)

ゴージャス!ニューイヤー・コンサート

 少し前になります。お馴染み、清塚の信也氏が出演するというので、足を運びましたが、実際のところはアンコールで啼鵬が編曲した曲を演奏すると事務局スタッフさんからのお誘い。

Gorgeous2024 神奈川県民ホールは久しぶり。かつては林隆三主演の「三文オペラ」の舞台を(2014年6月13日参照)。で、今回満席の会場で初っ端から「いや〜、どーもどーも。ア・ハッピー・ニューYear」と清塚氏が舞台下手から登場。「Yearの発音が良くてスミマセン」とか。

 あれ?今日って神奈川フィルの演奏会じゃなかったっけ? チラシにも「神奈川フィルハーモニー管弦楽団県民名曲シリーズ第18回」とあるし。そっか、司会進行役ね。

 1部はなんと言っても外村理紗さん操る名器ストラディバリウス「ヨアヒム」が聴けました。ストラディを生で聴くのも久しぶりだなぁ。

 そして2部は清塚氏のRachmaninov「Piano Concerto No.2」を。アンコールはドラマ「リバーサルオーケストラ」から「玉響カンタービレ」。

 それにしても清塚氏のMC、相変わらずゴイスー!

2024年1月 8日 (月)

第48回東京藝術大学音楽学部同声会茨城支部演奏会ニュー・イヤー・コンサート

 啼鵬も所属している同声会茨城支部。芸大のOB会です。「演奏会」としているのに「ニュー・イヤー・コンサート」って、ダブってんじゃん!

Dosekai48 かつてはアタシも出品しましたが、今回は客として。目当てはやはり新曲関係かしらね。しかも廣澤芙々美さんに関しては、彼女が生まれる前からの付き合い!? 楽器店の娘さんで、アタシも若い頃からお世話になりましたので。まさかあの赤ちゃんが後輩になるとは!

 曲の方はなかなか研ぎ澄まされた感覚の持ち主だなと思わせる、音と空間を大事にした作品。そうか、こういう曲を書く子なのね。

 今回のプログラム、1曲を除いて新曲とか編曲モノとか、新たに書かれたスコア。ま、新たにと言ってもSchonbergが100年も前に書いたものだったり。

 編曲で言えばその100年前に書かれた編曲と、今を生きる人が書いた編曲の聴き比べが面白かったです。曲は違えどオーケストラを(チョット大きい)室内楽に、というのは同じなので。惜しむらくはその「編曲」に関しての詳細を知りたかったというのはあるかしらね。同じスコアラーとしては。

2023年12月25日 (月)

ピアノリダクションコンサート オペラ「信長」

 啼鵬が芸大附属高校時代、ソルフェージュを習った高橋裕先生のオペラ・コンサート。

231225r そう、今回はオペラと言うよりは「コンサート」でした。演者は楽譜を(持って)見ているので、動きに制約もあり、まぁ、俗に言う「演奏会形式」プラス・アルファと言ったところでしょうか。

 ピアノリダクションとは、本来オーケストラ等、既にある編成のをピアノ用に直したものを指すのだと思っていましたが、今回はもうオケ版が存在してるのか...。

 まぁ、色々と御託を並べましたが、ホント凄いコンサートでした。芥川作曲賞受賞の頃から、高橋裕ファンである啼鵬は、ある程度は予測していったものの、これほどまでとはね。

 惜しむらくは今回のユタカ先生の音楽、クラスターが多いので、Pianoのみだと限界があると感じました。なのでオケ版だったら...と木管、金管、弦とそれぞれの音色を想像しながら聴き、ある意味それはそれでファンとしては興奮を以て聴けました。

 それにしてもユタカ先生の指揮。空を切っている手の動きが、まるでその空間から音を紡いでいるかのように、飯野明日香女史達の演奏を引き出し、オペラのストーリーを形作っていました。まぁ、それも其のハズ。取り分け飯野女史はユタカ先生との付き合いも長く、またコンテンポラリーな音楽のエキスパートなので。

 そして満員に近い会場。一応現代音楽を学んだ者として、これだけ多くの人に聴いてもらえるのは、自分の事のように喜ばしく、前衛的な舞台に未来を感じました。

 素晴らしい舞台芸術を有り難うございました。

2023年12月16日 (土)

つくばサロンコンサート Vol.6(12月朝の部)

 お馴染みのコンサート。今回はPiano連弾。4曲演奏したのですが、うち2曲が編曲モノで、2曲はオリジナル作品。

Img_20231215_113115239 やはり作曲家としてはオリジナル作品に注目。MozartとSchubert、それぞれが作曲者の魅力を凝縮した感じの作品。え?フツーはそうだって? いえいえ、我々生涯にそれなりの数の曲を書きますが、その中に「啼鵬の魅力満載」なんて曲、どれくらいあるでしょう。全ての曲において「along with you」のように、自分を出し切る、なんてムズカシイことです。

 話を戻しましょう。取り分け興味深かったのはSchubert。晩年の作品のようで、相変わらず長い! 曲調は明るいものの、終わるかと思ったら転調してまた始まる、といった作者の言いたい事がなかなか言い切れない、もどかしさが伝わってきました。そういった部分が細部に渡って伝わってくる演奏で、さすが大先輩方。作曲者の思いを伝えるに、これほど献身的な演奏もなかなかめぐり逢えませぬ。

 ちなみに4曲の作曲者、J.S.Bach,Mozart,Schubert,Tchaikovskyは、偶然なのかどなたも生没年が被らず、連弾を通して音楽史を辿ったかのよう。

 素晴らしい演奏、有り難うございました。

2023年12月 3日 (日)

ICB第48回定期演奏会

 ICBって何かスポーツの協会?って、略を考えてしまいそうですが、一宮市民吹奏楽団「Ichinomiya Civic Band」の頭文字をとったもの。

Img_20231203_132621426 愛知県は一宮市を拠点に活動している一般バンド。実は以前より関係者と地味につながりがあって、今回演奏会を聴きに行きました。それもただ聴きに行ったのではありませぬ。そう、水面下では様々なプロジェクトが同時進行。

 今回の演奏会、特記事項は後半のDisneyかしらね。個人的には「ジャンボリミッキー」のダンスがスゴッ!小さなお子さんから大人まで、しかもどうやら本職(!?)も混じっていたようで。

 会場にはホント、たっくさんのお客さんがいらっしゃっていて、この楽団がいかに愛されているかが分かりました。楽しい演奏会を有り難うございました。そして今後...!?

2023年11月17日 (金)

つくばサロンコンサート Vol.6(11月夜の部)

 お馴染みのコンサートですが、今回は夜。4人の奏者が出演しましたが、演奏された4曲、全て編成が違うという、何とも必要最小限で最大限の事を実現!という感じ。

Tsukubasalon2023vol6 ViolinとViolaで演奏されたJohan Halvorsenの「ヘンデルの主題によるパッサカリア」は、比較的良く聴きますが、その他はなかなか取り上げられない曲。取り分けJosef Sukの作品は生涯で何回、生演奏が聴けるだろう、というクラス。

 貴重な演奏を聴かせて頂きました。有り難うございました。

 ただ惜しむらくは、名物の詳細な解説書が無かった...(涙)。実は結構楽しみにしていました。著者ご本人とも話したのですが、毎回論文レベルの取材と原稿量。更には手書きでカラー・コピーという、最も手間のかかる方法での製作。いやはや、また再開されるのを楽しみに。

2023年11月14日 (火)

柏木広樹&伊藤ハルトシ ツイン・チェロ【茨城】

 なんと茨城、宮崎、熊本のツアーですって! その初日に行って参りました。ツアーは始まったばかりなので、ネタバレならない程度に。

Img_20231114_214027376 かつてはハイブリッド・カルテットとして(2019年3月17日参照)、ご一緒させて頂いたお2人さん。実は所用のために聴けたのは2回目のステージから。それも中途入場...(涙)。

 いやぁ、思った通りのゴイスーなライブで、アタシも2回目からしか聴けないけど、刺激を受けに行こう!と出かけたので、ホント行った甲斐がありやした。う〜む、聴いているうちにまたハイブリッド・カルテット、やりたくなりました。

 半分しか聴けなかったけど、素晴らしいライブを有り難うございました。

より以前の記事一覧

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ