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2017年5月27日 (土)

ensemble_TSUKUBA concert #3

 たまたま見つけたチラシ。知らない団体でした。しかしちょっと調べると、知った顔が団員に。最後に会ったのも3年前かぁ(2014年6月6日参照)。

Entsukuba3 ジャンルとしては、

「吹奏楽」という事になるのでしょうけど、

いわゆる教育現場やコンクールでいう「吹奏楽」とは、

全く違う楽団です。

言ってみれば管楽合奏でしょうか。

それは彼らが一番意識しているようで、

上記の一般的な吹奏楽からすると小編成に属する人数。その中で最大限に響きを作っています。また、決して響きのよろしくない、つくばCapioホールで、非常にイイ感じに鳴っていました。アタシも自身のレコ発でやった場所ですが(2013年8月11日参照)、舞台をせり出したのが、その響きを飛躍的に良くしていると思います。尤も、反響板を立てるとそうせざるを得ないのですが...。

 今回は福井県出身の作曲家、木下正道氏の筆による2作品と、Felix Mendelssohnの作品。非常に意欲的なプログラムでした。一般的な吹奏楽のプログラム構成だと、1部に吹奏楽オリジナル作品や、その年のコンクール課題曲、2部にゲストを呼んだり、演出を交えてのステージ、3部はポップス関係といったものが多いですが、そういうスタイルには全くこだわらず、本当に彼らの表現したい音楽を客席に届ける、そういう信念が伺えました。

 木下正道氏はかなり研ぎ澄まされた耳の持ち主で、存じ上げないので想像ですが、恐らく吹奏楽畑の作品は、そんなに書いていないかと思われます。それが逆にとても新鮮な響きを醸しだし、大袈裟な言い方をすれば、吹奏楽作家に無い発想のもと、これまで聞いた事のない、新たな響きを創り出しているかのように感じました。

 それにしてもこの楽団、10年以上ものブランクの後、再集結。楽団は作る事よりも、続けていく事の方が難しい。是非とも今後も、我々に新鮮な響きを聴かせて欲しいものです。個人的には、いかにもつくばらしい演奏会を聴かせてもらった感じ。次回、大いに期待しています。

2016年11月17日 (木)

風ぐるまを聴く

 この職業をしていると、純粋に音楽を聴きにコンサートに出かける、というのがなかなかムズカシイ。何しろ自分も演奏会をやる側の身なので、単純にスケジュールが合わない事が殆ど。更に優先順位としては、招待券を頂いたものの方が先に。

 しかし今回は完全に興味本位、と言うと言葉が悪いかしら。とても聴いてみたかったコンサート。今年ご一緒した(2016年5月15日参照)Saxophone奏者の栃尾克樹さんが出演されている、という事もあるのですが、Pianoの高橋悠治さん、歌の波多野睦美さんという組み合わせは、一応Contemporaryな音楽を学んだ者にとっては、見逃せない音楽。

Kazaguruma 「風ぐるま」というユニット名のお三方。

方々でお名前は前から存じ上げていましたし、

取り分け高橋悠治さんに至っては、

一般的に知られている現代音楽家の顔を、

小さい頃から観ていました。

しかし、生演奏を聴くのは初めて。

 ま、言ってみれば雲の上の人なので、そもそも小ホール規模のハコで、生演奏を聴くなど、贅沢以外の何ものでもありませぬ。聴けばすぐ分かるタッチのPiano。音数をなるべく少なくして、音の空間を最大限に活かした曲作り。そこに声とSaxが絡む。

 最近ちょっと現代音楽に寄った曲を書き終えて、来月初演を控えている啼鵬には、ノックアウトだったなぁ。おおよそアタシには作れない音。う~む、刺激になりました。

2016年10月 4日 (火)

発売前のレコ発

 県南に住んでいると、仕事でもない限り、なかなか水戸に行く機会がありませぬ。啼鵬も最後に行ったのはいつか? 茨城は2019年に国体を控えていますが、その仕事で昨年県庁に行ったっけ...。その前だと同級生のライブを聞きに(2013年10月5日参照)。

Kaygirltalk2016 そして今日も同級生の演奏を聞きに。

7年ぶりに新譜を発表する、

Drumerの平井景さんのライブでした。

おっと、平井さんは同級生じゃありません。共演している金髪センセ。

 会場のGirl Talkは行くのは2回目。1回目は越田太郎丸さん、柏木広樹さん、コモブチキイチロウさんのTrio。

 残念ながら仕事の都合で前半しか聞けなかったのですが、アルバム1つ仕上げるというのは大変な作業。故に収録されている曲も力作揃い。アタシなんかやりたいコト沢山あっても、「時間が...」とか「仕事が...」とかで逃げ腰。いけないなぁ。なんか作りたいなぁ。

2016年6月12日 (日)

三七郎の会

 大学在学中は、割と邦楽科の友達がいました。それはとった授業が一緒だった、というのが大きいのですが、卒業してしまうとなかなかつながりも薄れ...。

 その中で今でもお付き合いが続いているのが、長唄の杵屋三七郎さん。このBlogにも登場しています(2007年3月13日参照)。

37ro0611 彼の主宰する会にお邪魔して参りました。

啼鵬と邦楽の関係はと言うと、

全くのゼロではありませぬ。

実は在学中に三七郎さんから委嘱を受け、

Violinと箏曲の作品を書いた事がありました。

また、かつてアルゼンチン・タンゴ・ダンスの

シンゴ&アスカさんのショー「タンゴ・アルポネス」では音楽監督を務め、津軽三味線の木下伸市(現・木乃下真市)さんや、尺八の土井啓輔さん、鼓の田中傳八郎さんらと共演も。

 そう言えば昔やったタンゴ・バンド「グロッソラリー・タンゴ」は、尺八を入れたバンドだった...。そのときのプレイヤー瓜生憲作さん、どうしてるかな。この方、藤原道山さんと同期だった。

 話を戻しましょう。ま、関わりはゼロではありませんが、それはあくまでコラボ的なもの。本来の邦楽器のフィールドである古典は全く分かりませぬ。

37ro0611a こんな機会でもないと、

なかなか聞く事もないので、

友人・知人関係のは、

なるべく聞きに行く事にしています。やはり同期の能楽の友達のも観に行った事がありました。お面を付けていたので、本当に本人だったのか、よく分かりませんでしたが...。

 お客さんの多くはお弟子さんかしら。今回の会は、我々西欧の音楽界で言うリサイタルのようなものでしょうか。恐らく周到な準備をして臨まれたかと。お疲れ様でした。

2016年4月26日 (火)

とっておきアフタヌーン Vol.4

 「プリマなふたり」というキーワードで、安蘭けいさん、笹本玲奈さんのお2人による華やかなステージ。総勢77名の日本フィルハーモニー交響楽団をバックに、マエストロ竹本泰蔵さんの指揮で、壮大な音楽が奏でられました。しかも場所もサントリーホール。

Totteoki4 そう言えばサントリーに行くのは、

どれくらいぶりだろう。

出演で言ったら2006年の、

葉加瀬太郎Violin Summitが最後です(2006年2月11日参照)。

聞きに行ったのは...。

 あった、あった! 作曲の師匠の曲の世界初演。しかもそれも演奏は日フィルでした(2009年4月25日参照)。

 今回は本プロ4曲とアンコール1曲で、全部で5曲編曲させて頂きました。良いホール、名手名歌手、ホント良い仕事をさせて頂きました。

2016年4月10日 (日)

Lost chords concert

 大学の同期で同じ茨城県人。しかも同じ土浦市民! Clarinet奏者の好田尚史(よしだたかし)君のコンサートに行って来ました。

Lostchords まずビビるのはコンサート・タイトル。

「Lost chords」です。

chordsは和音、広義には和声や調性、

言ってみれば通常我々が親しむ音楽の根幹の1つを意味します。それが「Lost」って事は...!? 副題にも「harmony-rhythm-melodyの距離、均衡」とあり、かなり難解なコンサートになる雰囲気。そして「Pert-Berg-Berio-Monk-Shorterを通じて」とありました。これらは作曲家を列挙していますが、実際のプログラムでは全員はいませんでした。しかも綴り、間違ってる...。

 まず冒頭にPert、いや正しくはPart。アルヴォ・ペルトという作曲家で、日本にもファンはいるのではないかと。啼鵬も大学時代に彼の作品を演奏した事がありました。正直、立派なホールで聞くよりも、今回のような会場(後述)で聞く方が、より彼の音楽を感じられるかも知れませぬ。いきなり今回のコンサート・コンセプトに引き込まれました。

 今回のコンサートはBrahmsの「Clarinet Sonata No.1」の第2楽章をコンセプトの主軸に据え、「chords」をキーワードに、直接的、間接的に関わる、様々な曲を並べたプログラム。アタシはこんなに楽器がデキます、こんなスゴイ曲も弾けます的なリサイタルと違い、音楽を特定のテーマをもって探求してみる、非常に面白いものでした。もちろん彼はテクニシャンですし、それぞれの曲の演奏の完成度が高い事は言うまでもありませんが、それよりも何よりも、音楽を特定の切り口で聴く面白さを十分に堪能出来るものです。

 圧巻は休憩前のMonk「'Round Midnight」。失礼ながらこのJazzの名曲を、単にPianoとClarinetで、Jazzミュージシャンの誰もがやるように演奏するのかと思いきや、Bass Clarinet Solo! この演奏には圧倒され、かつて一緒に演奏した友の成長、いや、元々そうだったのか、とにかくこの1曲で好田尚史君の全てを知る事が出来る、テクニック、音楽性共にハイレベルなもの。正直、やられました。

 また後半のBerio「Sequenza IX」が聴けたのは嬉しかったですね。様々な楽器のために書かれたセクエンツァ・シリーズ。実のところ、なかなか生演奏では聴けませぬ。演奏する側も相応の覚悟が必要なので。啼鵬が初めて聴いたのは20年ほど前。「Sequenza VIIb」という、元々Oboeのために書かれたものをSoprano Saxophoneでやったのを。当時東京芸大別科にいた原博巳君の演奏は圧巻で、初めてこの曲に触れた演奏が原君で良かった、と思ったものです。

Lostchords1 ところで今回の会場。

アタシの家から近い喫茶店なのですが、

いつも前を通ると門は閉まっているし、

そもそも喫茶店と知ったのもつい最近。ステージの先には水のある風景。その先には筑波山。単に名曲コンサートをするも良し、今回のようなコンセプチュアル・コンサートなら尚良し。難を言えばアクセスか...。

2016年3月17日 (木)

大草原の響き/馬頭琴コンサート

 日本においてモンゴル、と言えば相撲でしょうか。今現在3人のモンゴル出身の横綱がいます。ではモンゴルの音楽は?

Batokin 音楽自体は聞いた事がなくても、

使われている楽器「馬頭琴」は、

意外と知られているかと思います。

国語の教科書「スーホの白い馬」で。

楽器がそこそこ知られていても、

その楽器の音、そして奏でる音楽は、あまり知られていない...。それはそれで不思議な感じ。

 啼鵬は何年も前に、「フーン・フール・トゥ」というバンドの演奏を聞いて、使っている楽器も似ていたし、てっきりモンゴルの音楽かと思いきや、そちらはトゥバ共和国という地域の音楽でした。

 今回は馬頭琴、モンゴル箏、オルティンドーと呼ばれる歌、そして前述のフーン・フール・トゥでも聞いた喉唄。こちらは「ホーミー」と呼ばれる歌唱法。なんと説明したら良いのか、言ってみれば一度に2つの声を出す、とでも。

 この馬頭琴の奏法というのがかなり特殊で、ViolinやCelloなど、西洋の弦楽器とは全く異なった奏法。そう、中国の二胡とも全然違います。その彼らのテクニック、弦楽器特有の歌い方に、吸い込まれるように聞き入りました。

Mongorhouse ちなみにモンゴルの家(!?)も展示。

まさかモンゴル国民、

皆さんがこういうお住まいだとは思いませんが、

民族衣装や馬頭琴と共に展示してあり、なかなか楽しめました。

 ちなみに音楽の内容としては、モンゴルの民謡から日本の曲まで色々。割とモダンな編曲もされていました。

 プレイヤーの1人、元横綱に似ていたなぁ...。

2015年12月13日 (日)

Figur Saxophone Quartet 6th Recital

 前回第5回が2012年の12月でした(2012年12月14日参照)。今年結成10周年という節目の年になったFigur Saxophone Quartet。彼らの事は何度かこのBlogでも触れました。

Figur6thメイン・プログラムに、

ミュージカルものを取り上げる事が多く、

これまで「Riverdance」

「Miss Saigon」

「CATS」ときて今回は、

「The Phantom of the Opera」。

ちょっと前にはフィギュア・スケートで大流行!

 今回はMozart「Divertimento K.136」と「The Phantom of the Opera」以外は、Saxophone Quartetのオリジナル作品。定番のAlfred Desenclosから樽屋雅徳氏の新作初演に至るまで、Saxophone関係者にはたまらぬプロだったかと。

 さて今回アタシはというと、そのメイン・プロの編曲。彼らの演奏を聞くにつれ、リハーサルに付き合えなかったにも関わらず、どうしてこう、啼鵬の思い描いた通りに具現化してくれるのか。

 もちろん自分の書いたスコアがあるにも関わらず、現場に行って「あーだこーだ」言うなんぞ、シロウト作曲家のような事はしませんが、彼らが如何に啼鵬のスコアを読み込み、消化し、更に自分達の表現として外に出しているか。こういうのは一朝一夕にしては成り立ちませぬ。尤も彼らも啼鵬のスコアとの付き合いも短くないですし。

 そしてここで敢えて讃えたいのは、Pianoの小原木ひとみさん。素晴らしい演奏を有り難う。啼鵬が聴衆に伝えたい事を、全て表現して下さいました。この現場でしかご一緒していませんが、Figurの5人目のメンバーとして、啼鵬スコアには欠かせないプレイヤーです。アタシが言うのも変ですが、これからもFigurのこと、ヨロシク。

2015年11月19日 (木)

アンデパンダン展~第1夜~

 記事の順序が逆になってしまいましたが、旧友に再会したという演奏会(2015年11月18日参照)。

Andepandan現音・秋の音楽展2015

いま聴く 生まれたての音符たち

と冠に付いたコンサート。

Classicでは「現代音楽」というジャンルです。

この「現代音楽」という括りも、

なかなか線引きがムズカシイ。

 今生きている人が作った曲を全て「現代音楽」と呼ぶかというと、そうではありませぬ。啼鵬の作風のように、平易なものであれば、いくら「現代」に作られても、「現代音楽」とは言いませんし、とっくの昔に亡くなった人の作品でも、未だに「現代音楽」と呼ばれるものも数多くありまする。

 ま、今回は取り敢えず一般的に「現代音楽」と呼ばれる作品なので。

Takesama1中央が作曲者の遠藤雅夫先生。

啼鵬の敬愛する先生で、

直接作曲を習った事はないですし、

そんなに多くの時間、接触があったわけではないのですが、多くの事を学びました。お会いするのは昨年のお正月以来(2014年1月4日参照)。

 そして両脇のお2人さん。この日の演奏に限って言えば、「テクニックがあって、音楽性が素晴らしく」なんて語るのは、逆にナンセンスと思えるくらい、まず自然体。2人の息もピッタリで、一般的には難解に思われる「現代音楽」というジャンルを、聴衆に伝えるという点においても、非常にスマートに演奏していました。

 それは「この演奏だったら、この曲の良さが分かる!」といったもので、彼らはまず曲を隅々まで理解し、よく消化した上で我々聴衆に届けてくれたのでした。

 作曲家という立場からみた演奏家としては、この上ない人選と思われまする。そして、その場に立ち会う事の出来た聴衆の1人として、惜しみない拍手を贈りたいと思いました。

2015年10月26日 (月)

大城正司サクソフォーンリサイタル【SAXOCASA Vol.5】

 この企画をよく分かっておらず、5回シリーズの今回は最終回だったのでした。私も毎回ご案内は受けるものの、行けたのは1回のみ。それはVol.2(2012年10月13日参照)。

1442021536129 そして今回、

最終回に組み込まれたプログラムは、

なんと啼鵬作品。

そう、今月は「Euphonium Concerto」に続いて(2015年10月4日参照)、

SaxophoneとPianoの作品も世界初演を迎えたのでした。

 一月の間に2つもの世界初演を抱えるというのは、アタシもあまり記憶にございません。もちろん、こういったClassicの作品で。つまり同じ月でという事は、その2作品は並行して作業を進めなくてはいけませぬ。

 「Story-Like Suite」とタイトルした組曲。「物語のような組曲」とでも訳しましょうか。「Prologue」「Toccata」「Waltz」「Intermezzo」「Rondo」「Epilogue」から成ります。タイトル通り、これらは全てつながる「物語」です。

 Classic作品の初演は、其れ1曲という事は稀で、たいていは他にも作品が並びます。新曲が2時間もかかる超大作なら別ですが。今回もSaxophone作品としては定番のPaul Crestonの「Sonata」など。いつも思うのですが、こういった中にアタシの作品が並ぶ。何ともおこがましく、恥ずかしいったらありゃしない。

 委嘱をし、初演をして下さった大城正司さん、Pianoの西川幾子さん、本当に有り難うございました。でも幾子姉さん、プログラムの解説、年齢間違ってますヨ。妹さんの同級生なんだから。

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